24コール目 ページ25
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「ご馳走様でした！ 本当に美味しかったので、今度は本人にも会いたいです！」
「おん、ばあちゃんも喜ぶわ」
「やっぱり、おばあちゃんのご飯を食べてほしかったから呼んでくれたんですよね？ 」
私の昼食は北さんのおばあちゃんが作ってくれた料理で、これを食べてほしくて呼んでくれたんだろうなと、私は予想していた。
ご飯を食べた後、温かいお茶を飲みながら談笑していた流れで聞いてみた。
「まぁ、それもあるな」
「他にもあるんですか？」
「Aちゃんと、じっくり話したかってん」
伏せ目がちにした北さんの顔が珍しくて、嫌な予感がした。
「……別れ話じゃないですよね？」
「なんでそうなるん」
直後、いつも通りの表情の北さんから突っ込まれる。
「そもそも別れ話するんなら、わざわざ家に呼ばんわ」とド正論を言われてしまっては、こちらは何も言えない。
「半分は、冗談のつもりです……」
「半分本気なんか」
「一瞬よぎっただけです！ 別に、本気で思ってるわけじゃないですよ！？」
北さんは「うーん」と腕を組みながら考え込んでいる。
少しして「やっぱり言わなあかんなぁ」と零した。
「Aちゃん、もう分かっとると思うんやけど、俺Aちゃんのことめちゃくちゃ好きやねん」
「うぇ、あ、はい！？」
いきなりそう言われてしまって、肩をびくりと震わせた。
北さんの恥ずかしがりもしない真剣な瞳から逃げるように顔を伏せる。
「それ、いつからやと思う？」
「いつから？」
「おん、俺がAちゃんのこと好きになったのいつからやと思う？」
いつから、と聞かれてしまえばいつからなんだろう。
私自身は北さんと出会った瞬間に恋に落ちたようなものだけど、北さんの場合は……。
今までの言動を振り返り、この頃はさすがに私のことが好きだったんだろうなと感じる思い出を一つあげる。
「カイロ、くれた時ですかね……？」
今でもお守りのように私の机の上に飾られているカイロはたしかに二人の思い出だと思う。
この頃は好きじゃなかった、とかだったら恥ずいなと思っていると「ハズレや」という言葉が。
……やばい、本当に恥ずかしい。
北さんの優しさを私への特別な愛情だと勘違いした自分を恨む。
答えられないでいた私を見かねて、北さんがそっと口を開いた。
「Aちゃん信じてくれるか分からんけど、俺進級して割とすぐの時からAちゃんのこと好きやった」
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吉田はるさめ(プロフ) - 脱兎@さきさん» コメントありがとうございます🥰 めちゃくちゃ嬉しいです！！ (12月31日 15時) (
レス) id: 545b1ba1c6 (このIDを非表示/違反報告)
脱兎@さき(プロフ) - 一生顔がニヤついてました。控えめに言って神作でした！ (12月31日 11時) (レス) @page33 id: 474e2f0f3d (このIDを非表示/違反報告)
吉田はるさめ(プロフ) - ゆずまる。さん» わぁぁ！ ありがとうございます！！ (12月15日 19時) (レス) @page28 id: 545b1ba1c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずまる。 - 一言。尊とすぎんだろ (12月15日 18時) (レス) @page7 id: d52276dd20 (このIDを非表示/違反報告)
吉田はるさめ(プロフ) - 爽さん» 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました🙇♀️ そう言ってもらえて、本当に嬉しいです！ (11月19日 22時) (レス) id: 545b1ba1c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吉田はるさめ | 作成日時：2023年11月6日 0時
