14コール目 ページ15
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お風呂上がりの体に似つかわしくない、変な冷や汗が背中に垂れた感覚で、ふと我に返る。
いつまで北さんの時間を独占しているつもりだろう。
「すみません、だからそういうことなので切りますね！」
この空気や沈黙に耐えられなくなってしまい、急いで電話を切ろうとする。
でもそれは、やっとの事で聞こえてきた北さんの言葉によって遮られる。
『……つまり、Aちゃんは俺のこと好きなんやな？』
「え？」
『好きな人に電話をかけるってことは、Aちゃんが俺のこと好きってことやろ？』
「まぁ、そうです、けど……」
私が話したことを淡々と確認する北さん。
既成事実を作り上げられているような感覚に、心臓が大きくドクリと鳴った。
まさか人生初めての告白がこんな形になるとは思ってもみなかった。
正直、これを告白に含めていいのかも分からないけれど。
『ほうか、俺、めっちゃ嬉しいわ』
「……え？」
『俺も、Aちゃんとお付き合いしたいです』
「え、えぇぇぇ！？」
思いがけない北さんの一言に、頭が真っ白になり大声を出す。
耳元で叫ばれてうるさかっただろうなと、少し申し訳なさを覚える。
「北さん、付き合うの意味分かってますか！？ 」
『どしたん、Aちゃんから告白してきたんに。そんな言葉の意味が分からんほど、俺はアホやないよ』
先輩に対して何て失礼なことを聞いたんだ、と一瞬思ったけど、今はどうでもいい。
心做しか、スマホの向こうから聞こえる声が、いつもより何倍も優しくて柔らかくて、それでいて嬉しそうだ。
「あ、じゃあ、よろしくお願いします……？」
『おん、改めてよろしゅうな。今日から俺がAちゃんの彼氏やからな』
「は、はい……」
俺がAちゃんの彼氏、という北さんの言葉が私の頭の中にこだまする。
今の私はきっと、ゆでダコみたいに赤い顔をしているだろう。
『こんな時にタイミング悪いんやけど……。明日も早くてもう寝ろって言われたし、そろそろ切るな』
「あ、お時間取っちゃってすみませんでした！ その、明日も頑張ってください！」
「おん、ありがとな。おやすみAちゃん」
「おやすみなさい……！」
静かになった部屋の中、私と北さんの通話時間が表示された画面だけが、変に明るく感じた。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
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- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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おみくじ
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吉田はるさめ(プロフ) - 脱兎@さきさん» コメントありがとうございます🥰 めちゃくちゃ嬉しいです！！ (12月31日 15時) (
レス) id: 545b1ba1c6 (このIDを非表示/違反報告)
脱兎@さき(プロフ) - 一生顔がニヤついてました。控えめに言って神作でした！ (12月31日 11時) (レス) @page33 id: 474e2f0f3d (このIDを非表示/違反報告)
吉田はるさめ(プロフ) - ゆずまる。さん» わぁぁ！ ありがとうございます！！ (12月15日 19時) (レス) @page28 id: 545b1ba1c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずまる。 - 一言。尊とすぎんだろ (12月15日 18時) (レス) @page7 id: d52276dd20 (このIDを非表示/違反報告)
吉田はるさめ(プロフ) - 爽さん» 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました🙇♀️ そう言ってもらえて、本当に嬉しいです！ (11月19日 22時) (レス) id: 545b1ba1c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吉田はるさめ | 作成日時：2023年11月6日 0時
