11コール目 ページ12
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北さんとLINEを交換してから、もちろん何度か送ってみたことはあるし、彼は文字からでもとても丁寧さが伝わるような人だった。
「小テストで目標点が取れた」と送れば「頑張ったんやな」と褒めてくれるし、「忘れ物してへこんだ」と送れば「持ち物の確認はちゃんとせんか」と叱られる。
どんな内容の返信が来てもそれがすごく嬉しくて、今もどんなLINEを送ろうかと胸を踊らせながら考える。
「Aは、最近北さんとどんな感じ？」
「……へ！？」
目の前にいる香帆の一言で我に返った。
香帆の家に来てからしばらく。
今はローテーブルに置いてあるお菓子を囲んで、 二人で駄弁っていた。
「進展とか無いの？」
「いやいや、そんなに簡単じゃないから！」
まぁ簡単に事が進めば楽だよなぁと思いながら、私がポッキーに手を伸ばした瞬間だった。
香帆が私のスマホに目をやる。
「ね、北さんにワンコールだけ電話鳴らしてみようよ！」
「……いきなり何！？」
その発言に驚き、口に運ぶのに失敗したポッキーは呆気なく折れる。
それを私がティッシュで回収している間も、彼女が口を閉じることはなかった。
「知らない？ SNSとかでやってる人多いよ〜！」
香帆はワクワクしながら、TikTokの動画を見せてきた。
それは、ちょっとしたゲームのようなもので。
「つまり、好きな人に電話をかけてすぐに切って、相手がどれぐらい早く折り返してくるかを競うゲームってこと？」
「そう！」
国籍問わず色々な人がチャレンジしているようで、そのはしゃぎっぷりは、動画で見ただけでも楽しそうだった。
好きな人がいない香帆はやらないようで、自分だけノーリスクで楽しもうとしている姿には呆れたけど。
でも正直、私もやりたくない訳ではない。
興味が無いと言ってしまえば嘘になる。
電話をかけてもいないのに既にドキドキしているし、北さんからすぐに電話がかかってくれば、天にも昇る気持ちになるだろう。
「どの動画もかかってきたタイミングで終わってるけど、その後はどうしたらいいの？」
「そりゃ、Aのことならもちろん告白でしょ！」
「こ、はぁ！？」
この言葉は予想だにしていなくて、他人の家ということも忘れて大声で驚いてしまう。
告白、というプレッシャーが急に私に重くのしかかり、スマホを持つ手が若干震える。
香帆は「しないの？」とでも言いたげに、無言で私の顔を見つめていた。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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おみくじ
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吉田はるさめ(プロフ) - 脱兎@さきさん» コメントありがとうございます🥰 めちゃくちゃ嬉しいです！！ (12月31日 15時) (
レス) id: 545b1ba1c6 (このIDを非表示/違反報告)
脱兎@さき(プロフ) - 一生顔がニヤついてました。控えめに言って神作でした！ (12月31日 11時) (レス) @page33 id: 474e2f0f3d (このIDを非表示/違反報告)
吉田はるさめ(プロフ) - ゆずまる。さん» わぁぁ！ ありがとうございます！！ (12月15日 19時) (レス) @page28 id: 545b1ba1c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずまる。 - 一言。尊とすぎんだろ (12月15日 18時) (レス) @page7 id: d52276dd20 (このIDを非表示/違反報告)
吉田はるさめ(プロフ) - 爽さん» 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました🙇♀️ そう言ってもらえて、本当に嬉しいです！ (11月19日 22時) (レス) id: 545b1ba1c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吉田はるさめ | 作成日時：2023年11月6日 0時
