魔法の使えない男と愛され少女３

１０６☆ ページ27

Aside




何とか落ち着いたAは朝ごはんを食べ村を散策していた
忘れていたから歩いているうちに少しづつ色んなことを思い出してきていた

男「よう、Aちゃんこれ食っていくかい？」
『いいの？やった！』
『あと、久しぶりだねおじちゃん』
男「何言ってんだい昨日も食って行っただろ」
『まぁ、そうなんだけど！』ﾆｺｯ

お気に入りのパン屋さん
眺めのいいカフェ
そしていつもの場所に現れる野良猫

『そうだ、私この村にいたんだ』

私の村はみんなが多くの魔力を保有すると言われている村だった
その中でも優秀と言われたモリュート家
父親も母親も三本線のあざ
人類最強とまで言われた一族だった

『ならなんで今はないんだろ』
『なにかあったのかな………！？』

夕方になり帰ろうと歩いている時村にあるやたら大きな私の家に大きな剣が刺さった
そして村には次々と巨大な魔人が現れ侵食されていった

『お母さん！お父さん！』
『どこ！！！』

早く家に帰ろうと走る私の横では次々と村の人達が叫びながら死んでいく
焼かれたパン屋のおじちゃん
食われてたカフェのお姉さん
魔人に踏み潰された野良猫
泣きながら家に帰る

『！』
『お母さん！お父さん！！！！』
父「A」
母「なんで、帰ってきたの」
『え』

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