第9話▽稀血の少女 ページ10
貴方side
我妻君を木陰まで運んでふと思う。
『私って稀血なんだ……』
「女だ。稀血、稀血の匂いがするなぁ。」
鬼がそんなことを言っていた。
私が稀血だから、鬼がよってきてるんだ。
そう言えば、私さっきから守ってもらってばっかりだな……伊之助と我妻君がいなかったら、今頃この世にいなかったかもしれない。
これ以上守られていられない。
それに、私が近くにいると鬼がでる。
『……守ってくれてありがとね。善逸くん。』
すやすや眠る彼の頬に着いた返り血を持っていた花柄の手ぬぐいで拭いた。
その手ぬぐいを彼の傍におき、私はゆっくり日に向かって歩き出す。
あと六日。絶対に生き残ってやる。
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歩き出して数十分。川特有の冷たい空気が頬を掠めた。
汗、拭きたい。
せめて顔だけでも洗いたい。
そう思って川に近づくと、入口で会った爽やかな笑顔の男の子がいた。
「あっ、入口であったね!良かった!無事だっのか!」
いや、優し過ぎない?
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真白(プロフ) - すんすんさん» ご愛読ありがとうございます!!かまぼこ隊にこれからもっとからませて行きたい…!更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!! (2020年1月27日 7時) (レス) id: 224d3c6bde (このIDを非表示/違反報告)
すんすん - めっちゃ好きです!個人的に伊之助と善逸がめっちゃ好きなので、絡み多くて嬉しい…!更新頑張ってください!お待ちしております^^ (2020年1月26日 23時) (レス) id: ac2bef4c95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真白 | 作成日時:2020年1月20日 8時