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昔の記憶 ページ5

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私が小学生の頃

家庭はボロボロだった。







母は仕事で忙くてストレスが溜まり

父は帰ったらいつも違う女の香水を漂わせて
浮気が耐えないクソ男


完全に夫婦仲は冷め切っていた。









共働きで一人っ子。


友達がいる学校と
優しくしてくれる近所のお兄ちゃんが

私の癒しだった。









そんな私が中学二年生になった頃

…突然母が家に帰ってこなくなった。





仕事で忙しい時に母に我儘言って怒らせてしまった
時もあったけど、
それ以外は優しい母のことを私は大好きだった。



だから、母が急に居なくなったとき
私はとても心配した。



母の職場に電話したら、その職場の人に
もう辞めてしまった と言われたときは
驚きと不安で1週間学校に行けなかった。



夜中に街中探し回ったこともある。
・・・結局見つからなかったけど。




父に聞いても「他の男の家行ってんだろ」
の一点張り。



警察に行こうとしたら
どうせ3ヶ月経ったら戻ってくると父に止められた。







3ヶ月たったら帰ってくるはず。





そう父の言葉を信じて
母がいない代わりに私が家事全般をやった。


もともと共働きだったし、
大体のことは1人で出来てたから
それが2人分になっただけ。



・・・すぐに母は帰ってくる


だって母の荷物は沢山残ってるから。
だからその間だけ頑張ろう。




そう思ってずっと母の帰りを待っていた。









そして月日が経過し…



驚くことに、
本当に3ヶ月経ったときに母は家に帰ってきた。







・・・大きいキャリーケースと離婚届を持ってきて









母は家に残っていた自分の荷物を
全てキャリーケースに詰め、

父は離婚届に判子を押した。


…私が叫んで反対しても、気にすることなく。




抵抗虚しく、気づいた頃には母は家にいなかった。









それからの4年間は
地獄のような生活だった。








父は離婚してから、
家に女性をあげる事が多くなった。


キツイ香水の匂いをした父好みのキャバ嬢みたいな女。




女が来た夜には、
ヘッドフォンで曲を大音量にし
何も聞こえないようにして眠れない夜を過ごした。




そんな日々が続くと私にもストレスが溜まり、
耐えれなくなってつい父に
家に女を呼ばないでと言ったら
足を蹴られ力で解決させられた。



それからというもの、
何もしなくても私は暴力を振るわれることがよくあった。







その頃は生きているのが辛くて

毎日 死のう死のう と思って生きていた。


.

高校時代→←ぽい、ぽくない。



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作者名:たんたか伊藤 | 作成日時:2020年2月24日 5時

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