合鍵は返してね。 (ページ18)

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「着いた！」

以外にって言うかすごい近い

『ここって』

「お姉さん、甘いもの好き？まぁ嫌いって言われても行くんだけどね？」

『甘いもの、好きです』

「よかったぁ！じゃあ入ろ！」

ここは、江ノ島の近くにあるパンケーキのお店

彼はタワーみたいなパンケーキと紅茶を２つ頼んでてこんなに食べれるかなぁと頼んだ後になって心配していた

「お姉さん、名前は？」

『Aです』

「Aちゃんね、俺はじゅり。漢字は難しい方の樹って書くの」

『樹、くん…』

「そう、樹」

それからパンケーキを食べながらいっぱい話して樹くんと歳も近いことからタメで話すことになった

「やべぇ！俺もお腹いっぱいなんだけど！」

『待って！まだたくさんあるよ！？私ももうお腹いっぱいなんだけど！』

「やべぇやべぇ！笑」

『もう少し頑張ろうよ！笑』

「おっしゃ！じゃあもっと食うぞ！！」

『無理しないでね！？』

そらから2人してお腹がパンパンで爆発しそうだねって笑いながらタワーのパンケーキを完食した

『はぁ～美味しかった！ありがとう樹くん！』

「いいよ、Aちゃんが笑ってくれてよかった！」

『ありがとう！少し元気になったかも』

「まじ？よかったぁ笑」

『ほんとにありがとう、お礼にパンケーキ私が払うね』

「え、俺が払う！俺が勝手に連れてきたんだし！」

『いいよ！私のために連れてきてくれたんでしょ？樹くんのおかげでちょっと立ち直れそうだから、私に払わせて？』

「んー、わかった、、」

『じゃあレジ行こっか！』

「よし取った！」

『え？』

樹くんが私の手から伝票を奪ってレジへ走っていってしまった

『ちょっと！』

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「そんなにぷんぷんしないでよ～」

『だって、樹くんが結局払っちゃうんだもん…』

「いいじゃん、俺がAちゃんのためにした事だから、ね？」

『…許します』

「よっしゃぁ！」

『ごちそうさまでした…美味しかったです』

「やっぱりまだ怒ってる～！」

『怒ってない！』

「ねえ、こっち向いて？」

そっぽを向いてる私の頬を両手で包み自分の方に任せた

なんだか、恥ずかしくて目を逸らすけど

樹くんの手が暖かくてでも心の中に別れたはずの彼がいて涙が伝う

「え、ごめん」

頬から樹くんの手が離れてくのが寂しくて

私の手が樹くんの手を覆う

『離さないで…』

「えっ…」

樹くんは私を抱きしめてくれた

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