合鍵は返してね。 (ページ16)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:30,705 hit

16 ページ16

.

私は振られた。4年付き合ってた彼に。

すごく幸せでこの人と結婚すると思ってた

『今日楽しみだね！』

「そうだね、」

この時から変だなって思ってたけど彼と江ノ島への旅行に浮かれすぎて深くは気にしていなかった

『まずどこから行く？』

「あそこにしよ」

それから1日目は海を歩いて彼も楽しんでくれたらしくさっきの変な態度は気のせいなんだって思ってた

ホテルについてお互い温泉に行くことに。

「じゃあ男湯こっちだから」

『うん！後でね！』

それが彼との最後だった。

『遅いな…』

1時間経っても温泉から出てこなくて一応スマホにメッセージは入れたけど既読にならず

部屋に戻るとそこには、

私の荷物しか無かった

えっ？

机の上に紙があり急いで取ると

ごめん。別れよう。もっと早く言うべきだった

ホテルの代金は払ってあるから。

電話も何回も掛けたけど出なくて

その日は泣きながら眠った。

次の日、起きたらやっぱり彼はいなくて

『夢じゃなかった』

ホテルを出てキャリーケースを引きながら今日2人で行くはずだった場所に1人で向かうために準備をしようとしたけど

昨日泣きながら寝たせいか目はぱんぱんに腫れていて治るまでホテルでボーッとテレビを見ていた

気付くと夕日が出そうな時間で鏡を見ると朝よりは腫れた目がましだった

したくをして今日彼と行くはずだった場所へキャリーケースを引いてホテルを出た

江ノ島タワー

カップルや家族連れがいっぱいいて虚しくなる

江ノ島タワーの1番上から景色を眺めると彼との思い出が蘇った

やばいと思った時にはもう涙が出ていて静かに泣いてしまった

『綺麗』

だんだんイルミネーションが光り始めて

帰ろう

そう思い振り返った時男の人とぶつかった

「すいません…」

スマホを落としてしまい拾ってごめんなさいと言いその場を立ち去った

12.29

少し変更させていただきました。

更新遅くなってすみません