合鍵は返してね。 (ページ12)

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「うわ～Aの部屋久しぶりに来たわ」

『すぐご飯作っちゃうから待ってて？あ、お風呂はいってくれば？』

「そうするわ、Aの飯楽しみにしとく笑」

『うん！タオルも好きなの使って！』

「おう笑」

樹side

久しぶりにAんち来たけど何も変わってなくて安心した。あいつ可愛いから新しい男なんてすぐ出来るだろうから男の物置いてないか心配だった

シャンプーも俺が好きな匂いのもののままでお互いの髪を触りながら「一緒の匂いだね」ってまた笑い合える

北斗が言ってた通りあいつの夢に俺は邪魔なのかもしれないって思ってた。俺も仕事があるし自分の店を開いて調理したり接客したり慣れないことが多くて疲れて帰ってきたあいつを支えられるか自信がなかった

すげぇかっこわりぃなって思った
でも、

今ならお互いに支え合える自信がある

そろそろ、出よう

『あ、ご飯出来てるよ～』

「ありがと、お！美味そー！」

『まぁ、樹くんのために心を込めて作らせていただきました～笑』

「なんだよその言い方笑」

『ほんとだよ？笑樹に初めて作った時もこの料理だったんだけど覚えてる？』

「覚えてるわ、ほら、写真撮ってた」

『え、嬉しいんだけど！懐かしいな～あの時、塩と砂
糖間違えちゃって美味しくなかったよね笑』

「あれから、Aめちゃくちゃ料理練習してくれてたよな」

『知ってたの？』

「そりゃぁ、彼女の事だからよ、知ってて当たり前」

『ねぇ、冷めるから早く食べて…』

「ツンデレかよ！笑いただきまーす」

『ふふ笑どお？』

「うんめぇ！！！めちゃくちゃ美味い！」

『ほんとに！？』

「更に料理上手くなったよな？」

『そうかな？樹に美味しいって言ってもらえるのすごい嬉しい』

「これからもいっぱいAの手料理食べさせてよ」

『じゃあもう女の子と遊ばないでね？笑』

「それ俺じゃねえって笑」

『樹、ペンギン飼ってるの？』

「飼ってねぇ！笑」

『樹っちにいるペンギン名前なんていうの？』

「だから飼ってねぇって！笑なんだよ、そのネタ！」

『なんか夢に出てきた笑』

「意味わかんねぇ笑」

Aside

ねぇ、樹。私今ねすっごく幸せだよ？

だから、ずっと一緒にいてね？