#207. ページ26
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考えたこともなかったけれど。
オールマイトのように大勢を救うようなヒーローじゃなければ、お館様のように優しく手を差し伸べて居場所を作ってあげることもできない私が消えたところで、世界はなにも変わらない。
それに、元々私はこの世界にはいなかった存在だし、影響は大してないだろうな。
寂しいけど。
「でもね、A。
君のように強く優しい隊士が死んでしまったら、鬼殺隊にとってもこの日本にとっても大きな損傷になるよ。
それだけが理由じゃない。
私が寂しいんだ」
もちろん、君の同期や柱のみんなもね。とお館様は柔らかく笑う。
その言葉に、どれだけ泣きそうになったか。
その表情に、どれだけ救われたか。
心の声は聞こえてないはずなのに、私の本音と会話をしてるように言葉を紡ぐ。
私がいなくなって、寂しいと思ってくれる人がいるならそれでいいやと思えてしまうのは、この人生に満足してるからだと思う。
「君が鬼殺隊に誇りを持っていることを知っている」
『...はい』
「君がヒーローに憧れ、ヒーローを目指したいと思っていたのも知っている」
『......はい』
相変わらず寝た状態の私の手を優しく包み込み、お館様は穏やかな表情で私を見ている。
鼻がツンとして、喉の奥がカッと熱くなった。
「私はね、これを機に新しい別の道へ進んでもいいと思う。
ヒーロー、とか」
ヒーロー。
何度も口にして、口に出すことが当たり前になったその単語を、ゆっくりと呟く。
鬼が消えた世界を想像して語った、あの日を思い出した。
「こんなにも頑張ったんだから、君は安心してヒーローになるといいよ。
これまでに経験したことを活かして、最高のヒーローに、ね」
『うぅぅぅ...お館様ぁぁ......』
「泣かないの」
グズグズと鼻を鳴らした私に大量のティッシュを取ってくれたお館様。
汚いから拭けってことね？？
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年中毛布掛けて寝る派(プロフ) - ゆゆさん» 1話だけ見てみました！ 急展開でしたね...ハマってしまいそう...... (2021年4月25日 19時) (
レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 年中毛布掛けて寝る派さん» 無能なナナは最高です（コソッ (2021年4月25日 17時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
年中毛布掛けて寝る派(プロフ) - 星猫さん» マイナーなものはあまり知らないですね。 最近だとやっぱり呪術廻戦とかかな？ 戦闘系のアニメが好きです。 オススメのアニメあったら是非教えてください！ コメントありがとうございます^^ (2021年3月27日 10時) (レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月27日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：年中毛布掛けて寝る派 | 作成日時：2021年3月24日 0時
