とりま鬼と敵、滅するわ第三弾！ (ページ9)

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96話ページ9

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翌朝。

目覚めて早々看護師さんに怒られた。

「夜光さん、この残骸はなんでしょうか。
起きたなら早くナースコール押して下さい！！」

昨晩より明るくなった部屋を見回してみると、点滴スタンドが倒れて変な形に曲がっていた。

そうか、昨日の物音はコレが原因か。

『ごめんなさい。
夜だったし、迷惑かなぁと』

いやだって起きてすぐにナースコールなんて思い浮かばないでしょ。
って言いたかったけど看護師さんの圧がすごいから言えない。

「...今度から気をつけてね。
今度が来ない事を願うけど」

優しい人で良かった。

「それと、これ。
貴方の怪我の状態纏めてあるモノだから、目を通しておいてね」

『はーい』

渡された資料にはとても分かりやすく書かれていた。

右腕の深さ3cmの切傷に加え、擦傷が少し。
そして、背中の元々あった傷が開いたとの事だった。

『やっぱり...』

これは、前に看病してくれたアオイちゃんに怒られるかもなぁ。

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「あんだけ殺意向けられて尚立ち向かったお前はすげぇよ。
助けに来たつもりが逆に助けられた。
わりぃな」

そうだよね。

普通に生きてた人間があんな大量の殺気浴びて立ち向かえる。

まだ新人だった頃の私には出来なかったよ。

「おおォ起きてるな怪我人共！」

「グラントリノ！」

「マニュアルさん...！」

『えっ、サー？！』

「悪いが俺もいる」

『い、伊黒さん？？』

「凄い...グチグチ言いたい...が。
その前に来客だぜ。
保須警察署署長の面構犬嗣さんだ」

おおぅ...マジモンの犬だ。

「おい、Aはこっちな」

『え？』

署署長さんをガン見していたら、サーと伊黒さんに腕をガシッと掴まれて病室から出された。

鬼殺隊が絡んでるから、って事...？

別室に入った私たちは椅子に腰かけた。