とりま鬼と敵、滅するわ第三弾！ (ページ6)

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93話ページ6

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「夜光さん、轟くん？！」

「緑谷、こういうのはもっと詳しく書くべきだ。
遅くなっちまっただろ」

『緑谷くん、私地図読めない』

......うん、正直位置情報送られてきた時察したもんね。

あ、これ無理なやつって。

気の所為か、少し遠くにいるステインが哀れな顔をした。

......は？(怒)

「夜光くん、轟くんまで...」

「なんで君たちが...！？
それに轟くん...左......！！」

「何でって...こっちの台詞だ。
数秒意味を考えたよ。
ピンチだから応援呼べって事だろ。
大丈夫だ、数分もすればプロも到着する」

轟くんが話してる時に私はネイティブさんを助ける。

飯田くんとデクくんはよろしくな轟くん。

『ヒーロー殺し、ステイン！！』

「こいつらは殺させねぇぞ！！」

ステインは先程からこちらをじっと見つめて黙っている。

やめてよ、急に黙んないで？！
※初めから喋ってません。

「2人とも、そいつに血ぃ見せちゃ駄目だ！
多分血の経口摂取で、相手の自由を奪う！
皆やられた！」

「それで刃物か。
俺なら距離を保ったまま......」

轟くんが話している最中、突然ナイフが飛んできて、そのお顔にピッと切り傷が出来た。

『轟くん！！
ステイン、てめぇっ！
轟くんの美しい顔をよくも傷つけたな？！
ファンが黙ってねぇんだぞオラァ！
ファンの怖さ舐めとんのか、俺なんかなぁ怖くて行動できねぇんだよっ！！』

「......いい友人を持ったじゃないかインゲニウム」

『無視はよくないと思う！
てか何？その口調。
君は飯田くんの親かっての！』

「夜光ちょっと黙ってろ」

『ごめん了解』

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『チッ......』

折角仕掛けた技も、するりと交わされてしまって思わず舌打ちが出た。

あーもう痛いなぁ。
この間の背中の傷開いちゃってない？
これ、大丈夫？？

「何故...3人とも何故だ......。
やめてくれよ......そいつは僕が」

『継いだの？おかしいなぁ。
ね、轟くん』

「あぁ。
俺が見たことあるインゲニウムはそんな顔じゃなかったけどな。
......お前ん家も裏じゃ色々あるんだな」

飯田くんと轟くんの会話にちょっと参加しつつ、目の前の敵から目を逸らさないでいれば、ステインが3本のナイフを投げた。

そのうち1本が顔面に飛んできて思わず腕で塞ぐ。

まぁ言わずとも、腕に刺さるわけで。

『っ痛ぅ～～......！』

「っ...」

先程の残りの2本は轟くんの左腕に刺さったようだ。