134話 ページ47
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気色悪いなぁ、鬼って。
大量の鬼を見た私は、今すぐにでも狩りたい気持ちに駆られる。
日輪刀は、ちゃんと竹刀袋に入れて背負ってるので問題ないが、ここにいるクラスメイトにはどうやって伝えるべきだろう。
...と、その時。
「塚内！避難区域広げろ！！」
「アジトは2箇所と...」
ヒーローがお出ました。
「ど...どうなってるんだ？！」
グラつく轟くんから落ちそうになって、轟くんに抱きとめられる。
...きゅんです。
「Mt.レディにギャングオルカ...NO.4のベストジーニストまで！！」
「虎さんもいますわ...！！」
塀に昇って状況確認をする切島くんと百ちゃんによると、結構なヒーローが集結しているらしい。
...ぁ、でも、この後......。
忘れかけていた記憶の隅に、なんとなくだけど原作を思い出す。
「すんげえ...」
「ヒーローは俺たちなどよりもずっと早く動いていたんだ...！！」
みんなでヒーローへの期待を寄せる中、禍々しい声が聞こえた。
「...せっかく弔が自身で考え、自身で導き始めたんだ。
出来れば邪魔はよして欲しかったな」
凍りつくような、おぞましい声。
ずっと昔、無惨と対面した時のような、気迫。
最近、強い鬼を退治していなかったから？
それとも、私が弱くなったから？
刀はすぐ背中にあるのに、刀を抜くどころか、体を動かすこともできない。
「さて...やるか」
結局私は、いつまで経っても弱虫なんだ。
「ゲッホ！！くっせぇぇ...。
んっじゃこりゃあ！！」
かっちゃん、
「ん〜〜！！！」
禰豆子ちゃん。
今、助けたい人が、すぐそこにいるのに。
私の体は動いてくれない。
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おもしろ度の評価50人達成です。
本当に感謝しかない...。
目標は100人なんですけど...まだまだ程遠いですね。
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作者名：年中毛布掛けて寝る派 | 作成日時：2020年7月4日 9時
