とりま鬼と敵、滅するわ第三弾！ (ページ35)

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122話ページ35

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鬼が視界に入ったと同時に、木から飛び降りる。

『やっほ、鬼さん』

「にん、ゲん」

『あらら、カタコトじゃん。
こんなんじゃ話聞こうにも聞けないね』

はて、どうしたものか。

鬼に情報を流してもらおうと思ったんだけど、どうやら極度の飢餓状態。

これじゃ、目的も、どこから来たのかも教えて貰えそうにない。

『季の呼吸肆ノ型＿＿炎暑』

スパンっと、いい音を立てて、離れる鬼の首を見て自分の肺に、違和感。
＿＿＿と、同時に意識が遠のくのを感じる。

『＿＿＿っうぉぉおおい！！』

その瞬間、私は自分の腕を刀で斬った。
意識を飛ばさない為に。

『あああああ、あっぶな！！！
もうすぐでここで気絶してた！！！』

自分で斬りつけズキズキ痛む傷に涙目になりながら、今意識あるのは君のおかげだよ、と感謝した。

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ガスの霧が丁度晴れてきて、でも、自分の頭はガスの影響でまだはっきりしない頃。

私は泡瀬くんが百ちゃんを引きずって走っているのを見かけた。

後ろには、脳無だ。

『百ちゃん、泡瀬くん！』

「夜光！
こっち来んじゃねぇ、訳わかんねぇバケモンが＿＿」

『2人ともっ！』

脳無の体の一部のチェーンソーが2人に襲いかかろうとし、私は思わず叫んだ。

ここからじゃ、間に合わない...と、思った時。
脳無がピタッと動きを止めた。

「え...？！」

呆然と固まる私と泡瀬くん。
1番冷静だったのは、1番重傷でしかも頭に怪我をしていた百ちゃんだった。

泡瀬くんが、百ちゃんの作った発信機を脳無に溶接している中、私は百ちゃんの手当に。

生憎自分の服はボロボロで、ちぎって巻いてあげる事もできなかったので、怪我した本人に作ってもらった布で応急処置を施す。

『あ、泡瀬くん』

「おう...あれでよかったのか？」

『百ちゃんに考え無しの行動はないよ』

気を失ってしまった百ちゃんを私が背負っていたら溶接しに行っていた泡瀬くんが戻ってくる。

「ってお前、腕怪我してんじゃん。
八百万、俺が背負うよ」

『百ちゃんは渡さない。
背負ったら胸がダイレクトに当たるから、イケメン泡瀬くんでも譲れない』

「お前...顔いいのに残念なんだな」

『それはちょっと聞き捨てならない』

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泡瀬くんの口調が掴めない...。

○肆ノ型炎暑

刀から炎を出して叩きつけるように切る技。
足場が悪い時も使いやすい。