トリップしたのち不安な日常【銀魂】

#065 同族 ページ15

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その日の夜。
加賀さんの事情聴取は私によって行われた。

事情聴取って言っても、取り調べはしないです。
形だけなので。



『加賀さん、呼びましたか？』

「えぇ呼んだわよ」

『理由、聞いてもいいですか？』

「...その前にこの部屋に付いてる盗聴器と、その壁の向こうにいる人、退かして貰っていいかしら」



加賀さんが、あまりにも真剣な目で伝えてくるから、取り外すのと壁の外にいた副長達に席を外して貰う様言う。



「おい、いいのかよ。
お前に色々してきたって聞いたぞ」

『あー...多分大丈夫です。
話の内容は伝えますし』

「...分かった」



取り敢えず、大丈夫そうだ。
何故私は加賀さんにこんな事をしてしまうのだろう。

取調室に戻り、加賀さんとの話を進める。



「貴方、生きてきたのは何時代？」

『え...？』



急に、何を言い出して......。
生きてきたのは平成から令和にかけて。

でも、そんな事答えた所で変な人に見られるのは目に見えている。



『え、江戸ですけど...』

「嘘つかないでちょうだい。
平成でしょ」

『へ、平成を知ってるの...？！
何で...まさか、私と同じ......？』

「そーよ。
私だって逆ハー狙ってたのに...。
なのに、何故か手違いで捕まるなんて...」



え...私や須賀達と同じ人間が他にもいたなんて。
まぁ、私の周りに2人もいたんだから、他にもいる可能性だって無い訳じゃない。

しかもそれがこんなに近くにいたとは。


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