59話 ページ18
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「A、過去はもう変えられない。
禰豆子だって花菜ちゃんだってそうだろ。
鬼になってしまった以上、目を背けず向き合うしかない。
死んでしまった人達は生き返らせることができない。
それでも、それだからこそ。
俺たちは、そういう悲しい人達を増やさないために剣を振るって生き続けなければならないんだ」
『私たちみたいな人を増やさないため......』
そうだった、私が鬼殺隊に入った理由は、憎い鬼を滅して、増やさないためだった。
『...もう、大丈夫だよ。
これからも鬼殺、頑張ろう』
「......あぁ」
本当は、全然大丈夫じゃないかもしれない。
最愛の、たった1人の本物の家族。
ずっと一緒で心の支えを失ったんだから。
でも、花菜の為にも、人々の笑顔を壊さない為にも、剣を振るい続ける使命がある。
･
塵になって消えた妹が着ていた服を胸に抱き寄せて泣いた。
この服、去年誕プレであげた私とお揃いのパーカーじゃん...。
花菜は身長高めだから丁度いいかと思って買ったけど、ブカブカで2人で笑った記憶も新しい。
「Aちゃん、炭治郎っ！！
怪我はない？！」
向こうから善逸くんと伊之助、蜜璃さんが走って来るのが見えた。
その後ろには隠の方も2人。
私は答える気も出なくて地面に座ったまま。
「大丈夫だ、善逸。
俺ははかすり傷程度だ。
ただ、Aは横腹に大きな怪我をしたみたいだ。
A、しのぶさんに診てもらおう」
「そうね、Aちゃん。
診てもらった方がいいわ。
隠の方、Aちゃんを連れてってください」
分かりました、そうします。
そう口に出そうとして、喉に違和感を感じた。
『＿＿、、？』
口をパクパクさせるだけで、声が出ないのだ。
何度も声を出そうと試みるが、一向に出る機会無し。
そんな私の行動に誰も気づくことなく、隠の人に連れていかれてしまった。
...え、やだ。
普通こんな短時間にこうなる？？
少し経って、暴れたら降ろしてくれるかと思って思い切り暴れる。
すると、何かを霧吹きで吹きかけられて意識が遠のいてしまった。
『＿＿か、な...』
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豆乳鍋(プロフ) - Yukiさん» 無理ない程度に更新…と思っていたら1週間以上経ってました笑 更新頑張りますね！ (2020年7月4日 8時) (
レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 面白いです！無理ない程度に更新頑張ってくださいね！ (2020年6月24日 21時) (レス) id: f9f48108ec (このIDを非表示/違反報告)
実柑 hrk(プロフ) - Mikiさん» コメントありがとうございます！スランプにも陥り、更新が止まり気味で遅くなってしまうと思いますが、応援よろしくお願いします！ (2020年3月19日 12時) (レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
Miki - すっごく面白いです!更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2020年3月17日 17時) (レス) id: 38ac23a481 (このIDを非表示/違反報告)
実柑 hrk(プロフ) - 夜桜さん» ええええ、そんなこと言って貰えて本当に嬉しいです……！(泣) 更新頑張ります！！ (2020年3月8日 14時) (レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：年中毛布掛けて寝る派 | 作成日時：2020年2月22日 16時
