58話 ページ17
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「A、助けに来たぞっ！」
『炭治郎っ！』
上から炭治郎が助けに来てくれた。
炭治郎がいるなら、2対2でなんとか...。
『...炭治郎、女の子の鬼は私に斬らせて貰えないかな』
強い決心を決めて、炭治郎に伝えた。
多分、花菜だってのは匂いで分かってると思うし。
花菜は、もう既に何人もの人を喰ってるってのも、伝わってるだろう。
「...あぁ、勿論だ」
禰豆子ちゃんと、炭治郎みたいな状況だったら。
花菜を救えていたかもしれないのに。
これは私の責任だ、と思い、覚悟を決めて剣を握った。
一瞬の隙を狙って、私の日輪刀は花菜の頸を狙う。
『前前世から、ありがとう。
＿＿＿＿＿＿季の呼吸 弐ノ型 菜種梅雨＿』
せめて、優しく死ぬ事が出来る型で。
「オ、お、ねェちゃん」
消えかかった妹の体を見ていると、花菜が私を呼んだ。
『...どうした？花菜』
「......ァ...」
私の返事に答える事無く、花菜は塵になって消えた。
残った花菜の服を呆然と眺める。
「A...」
いつの間にか鬼を倒した炭治郎が遠慮がちに声をかけくる。
『...私ね、今世でも鬼殺隊入ってさ。
任務任務って、花菜と一緒に過ごす時間が少なかった。
もっともっと、一緒にいてあげれば良かった。
前世で花菜残して死んじゃった時も、寂しい思いさせてごめんって、もし生まれ変われたら、今度は寂しい思いさせないって誓ってたのに......。
きっと、恨んでるよ花菜。
花菜の大好きな親と引き離して、家にひとりぼっちにさせて......。
最後に何が言いたかったのかな...。』
涙が堪えられなくて、嗚咽が漏れる。
「花菜ちゃんは、恨んでなんかいないよ。
今だって、こんなに優しい匂いを残して消えていったんた。
大好きなお姉ちゃんに最期を看取ってもらえて、本当に幸せだったと思うぞ」
『...ありがとう、炭治郎』
妹の気持ちにも気づいてやれなくて、やっぱり、お姉ちゃん失格だと気付かされた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
○弐ノ型 菜種梅雨
鬼を優しい眠りにつかせる事ができる技。
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豆乳鍋(プロフ) - Yukiさん» 無理ない程度に更新…と思っていたら1週間以上経ってました笑 更新頑張りますね！ (2020年7月4日 8時) (
レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 面白いです！無理ない程度に更新頑張ってくださいね！ (2020年6月24日 21時) (レス) id: f9f48108ec (このIDを非表示/違反報告)
実柑 hrk(プロフ) - Mikiさん» コメントありがとうございます！スランプにも陥り、更新が止まり気味で遅くなってしまうと思いますが、応援よろしくお願いします！ (2020年3月19日 12時) (レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
Miki - すっごく面白いです!更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2020年3月17日 17時) (レス) id: 38ac23a481 (このIDを非表示/違反報告)
実柑 hrk(プロフ) - 夜桜さん» ええええ、そんなこと言って貰えて本当に嬉しいです……！(泣) 更新頑張ります！！ (2020年3月8日 14時) (レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：年中毛布掛けて寝る派 | 作成日時：2020年2月22日 16時
