愛されるために

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貴side

なんだろうふわふわする…暖かくて安心する…

ギシッ

…だれかきた？あれ、私今まで…

も、暗くて何も見えないよ…

｢だれ、だれかいるの？｣

その人は私にキスをすると服に手をかける。

｢な、んっんや、やめてっだれ！？｣

聞く耳を持たずボタンを外していくその人。

私に馬乗りになると熱い唇で首筋や胸元にキスをする。

｢やだ、やだ、だれか！助けて…っやめ…｣

やだ、だれなの、怖い。やめて…

もうすぐ全てのボタンが外されるという時

｢夜分遅く失礼します、レディ。｣

その声とともにその人が私の上からどかされる

｢ふ、あ、…っ｣

ぴくりとも動かないその人は突然現れたその人に担がれると手足を投げ出した。

｢きゃっ、あ、これ…｣

｢どうかこいつを許してやって欲しい。君を傷つけようとした訳ではないんだ。｣

その人はそう言うと着ていたコートを私に投げて寄こした。

｢乱れた服を直すといい。それでは、失礼するよ｣

そう言って出ていくその人たち。

どこかで聞いたような声…。

…今日はとりあえず服を直してもう1回寝よう。

これは夢だ。とっても悪い夢。

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