【wrwrd!】め◯ん一刻の主役は我々だ！【２】

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「いやあ、美味しかったわあ」

食後のコーヒーを啜る大先生にお粗末様ですと声を掛け食器を下げる。彼が一番食べるのが遅いので、これで朝食がおしまい。

とっくに食べ終わって部屋へ戻ったグルッペンさんやエーミールさん、部屋に持って行く分のコーヒーを厨房で淹れている兄さん、お茶のボトルとコップをお盆で持って行って一階のリビングでゲームをしているトントンさん、コネシマさん、ロボロさん、シャオロンくん。
ゾムさんは昨日に引き続いて私の後ろをくっついてくるので今は大先生と私と三人で食休み中。

「すごいおかずの種類やったな、俺が寝落ちてしまった後どれだけ作ったん？」
「昨日パン捏ねてたから僕もちょっと期待しとったけど予想以上に豪華やったわ」
『ご満足いただけたようなら何よりです。お昼ご飯は何食べたいとかありますか？』
「あー僕もうデート行くからお昼はいらんわあ。夜もちょっと分からんから、早めに連絡するんでもええ？」
『はい、大丈夫です。あ、もし良ければメールじゃなくてラインを…』
「あーそか今までメールやったもんな。ええよー、QR出すから読み取ってー」
「俺もや、Aちゃん俺のも登録しといて」

そう言えば私グルッペンさんとシャオくんしかライン知らなかったなあ、と二つのQRコードを読み取り連絡先に追加する。大先生アイコンうさまるだ。

「えっっっ何！？Aちゃんのアイコンめっちゃかわいい！？」
「は？見せろや大先…うおお、ほんまや。え、何これ？」
『あー、…カメラ小僧してる友達にポートレート付き合わさせられまして…』

しまった、と思うも時すでに遅し。モード系の服装に身を包む私のポートレート写真のアイコンが大先生とゾムさんに割れてしまった。なぜ機転を利かせて犬とか猫にしておかなかったのかと悔やまれるも後悔先に立たずと言うもの。「この写真僕んトークに送って！」と目を輝かせる大先生と、無言で拡大したアイコンをスクショするゾムさんに眉を下げることしかできなかった。

シャオくんは昔からこう言うアイコンにしているのを知っていたし、グルッペンさんも何も言わないから気にしたことなんてなかったけれど、男性にこう言う写真を見られるのって恥ずかしいな…。

「Aちゃんモデル出来るん？なら僕カメラ買うから今度モデルさんしてや！」

私の手を取り熱く同意を求める大先生の頭をゾムさんが「どうせセクハラしかせんやろ」と言ってペシ、とはたいた。

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