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急いで部屋を出、自分の靴へ足を引っ掛ける。エーミールさんと兄さんの昼食について聞くと、「兄さんは先程ご自分でうどんを茹でてましたしもう食べたのでは？私も自分で適当に用意します」と笑顔で返された。
悪いですよ、と私が言うより先に「シェアハウスと言うのはそう言うものですよ」と被せるように言われてしまった。
行ってきますの言葉と同時にドアを開け車まで小さく走る。
そこにはもう皆さん集まっていて、急いで駆け寄ると退屈そうにしたゾムさんが気付いてくれた。
「お、Aちゃん」
『す、すみません。私まで誘われているだなんて思わなくて…！』
「せやろなーと思ててん。エミさん寄越して正解やったわ」
『お手数お掛けしました…』
「いえいえ」
『ところで、』
これ、何のジャンケンですか……？
指をさして首を傾げると、ゾムさんがとてもつまらなさそうに一言「俺の隣決めてんねん」と答えた。
そっくりそのまま反復すると、どうやらゾムさんの隣、とやらが決まったのか皆さんがそれぞれの反応を示しながらこちらへ戻って来、どこかホッとした様子のトントンさんが説明を加えてくれた。
「皆で出掛けよう言うても音無さんの車の最後列今改造中やから使えへんやろ？そしたら運転手以外に乗れるのが5人。ゾムは自分の車あるから丁度ええやろって話になったんやけど、ゾムが寂しいて言うから一人だけゾムの車で行こうかー、て。」
「ほんっま、男二人でドライブなんて何が楽しいっちゅーねん！」
晴れ晴れとした表情のコネシマさんがトントンさんに肩組みながらそう言った。彼はきっと私の車に乗るんだろうなと察しがつく。と言うか結構皆さんわかりやすいですね。
シャオくんとロボロさんも楽しそうに話してるし私の車かな。…となると、
「……おう、ほら乗りぃや」
「…安全運転で頼むゾ」
余りにも不憫で仕方ない雰囲気の二人に何と声を掛けたら良いのかが分からなくて、静かに自分の車へ乗り込みエンジンをかけた。
送迎中皆さんからの連絡にすぐに気づけるようにと設置したスマホのスタンドへいつもの癖でスマホを置くと、途端ゾムさんからラインの着信が入ったので急いで受話する。
『はい！どうかしました？』
「"乗車2秒でいたたまれなくなってん。助けてや"」
あとどこ行くか決めてへんやろ？と続ける彼の後ろで低くワルシャワ労働歌が聞こえた。
助手席で軍歌歌われたんじゃたまったもんじゃないですね…。
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管 理人(すが りひと)(プロフ) - ハクさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいお言葉の数々に涙が噴き出ます…！結婚しましょう(決意)1つのコメントで書き手側は本当にたくさんのやる気が湧きます。何万の閲覧よりこうして直接お言葉を頂けることが幸せです！！是非今後もお付き合いください！ (2018年9月22日 23時) (
レス) id: ac6be8567c (このIDを非表示/違反報告)
ハク - 好きです...本当に好き、結婚して(？)はい、とてもとても面白いです。展開も気になりますしおすし。これからも頑張ってくださいね！応援します(*･ω･) (2018年9月22日 22時) (レス) id: 19710dfa66 (このIDを非表示/違反報告)
管 理人(すが りひと)(プロフ) - 胡桃さん» 胡桃さん！お久しぶりです。早速のご意見ありがとうございました。貴重なご意見、大切に噛み締め反芻、嚥下致します。そしてひと月更新が止まったのにもかかわらずこうして未だ読者様でいてくださったことにも感謝致します…！ (2018年8月10日 17時) (レス) id: ac6be8567c (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - こんにちは！物語りのお酒のシーンについてですが、書いても大丈夫だと思います。物語の中で未成年に飲酒をさせたりするのは正直どうかとは思いますが、このお話では全員成人していますし、未成年に飲酒を促している訳では無いので特に問題はないとは思います。 (2018年8月10日 17時) (レス) id: e6d9cb883f (このIDを非表示/違反報告)
管 理人(すが りひと)(プロフ) - 菊さん» ありがとうございます！ありがとうございます！心待ちにしております…！！素敵なご機会に巡り合わせていただき感謝感激雨霰でごさいます…！ (2018年7月5日 23時) (レス) id: ac6be8567c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：管(すが) | 作成日時：2017年10月1日 22時
