I wanna be with you. 【JM】 (ページ5)

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｢大丈夫ですよ。どうしたんですか？｣

AT｢仕事の話ではなくて、個人的にAさんとお話したいなって思って。良ければ、連絡先を教えていただけませんか？｣

目を細めて仔犬みたいに可愛い笑顔を浮かべるテフンさん。

って…私と話をしたいって？

ええっ、

テレビで見ない日はない売れっ子俳優が？

私と？

｢すみません。私、今スマホを持ってなくて…」

予想外の出来事すぎて
やんわりと断ったつもりだったのに

AT｢それなら…ええっと｣

辺りを見回して見つけた紙に何かしら書き込んで｢どうぞ｣とそれを手渡してきたテフンさん。

AT｢僕の連絡先です。連絡、待ってます｣

そういって爽やかに去っていった。

｢………。｣

………なにごと？

ぽかーんとしてメモを手に立っていると｢どうかしましたか？｣と撤収作業をしてるスタッフさんに声をかけられた

｢なんでもないです…お疲れ様でした｣

慌ててメモをしまって
会社へと車を走らせる

…どういうつもり？

連絡待ってますって……

SR｢Aー会議始まるよー｣

｢うん…｣

SR｢何かあった？心ここに在らずって感じ｣

｢そうみえる…？｣

SR｢うん。後で話聞くよ｣

｢ううん大丈夫、疲れてるだけかも｣

SR｢ちゃんと休みなよ｣

｢ありがとう｣

心配してくれる同僚であり親友のサラ。

仕事中に売れっ子俳優に連絡先を渡されたなんて
口が裂けても言えるわけない

結局、その日はテフンさんのことで
ずっとモヤモヤしてて仕事にならなかった。