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15. ページ16

目を開けたその先、

あの時と同じ表情をしたジミナと目が合った。


部屋に招き入れられて二人がけの大きなソファーに座るよう促されてそうしたら、


ジミナは隣じゃなくて正面のデスク用の椅子に座る




その距離感に傷つく自分に呆れるけど安堵する自分もいて。



別れ話を持ち出して
突き放したのは私なのに馬鹿みたい




JM「……なんで会社に?」


「今度、うちの会社のCMにジミナたちに出てもらうことになったから」


JM「成程ね。そういえばA、社長になったんだってね、おめでとう。」


「ありがとう。ジミナも世界で活躍してるの、尊敬するよ」


JM「僕だけの力じゃないから……Aは、ちゃんと周りに頼ってるの?一人で抱え込んでない?」


「大丈夫だよ。サラが助けてくれてるし優秀な子達が支えてくれてるから」


JM「それなら良かった。心配してたんだ、ちゃんとそばに居て支えてくれる人がいるのかなって…」



ジミナ、それは。



JM「そうだ。好きだった人とは上手くいったの?」



「…うん」




嘘。



アンテフンさんとは付き合ってない



告白されたけどジミナが以外愛せる気がしなくて、それを伝えて以来連絡はとってない。



JM「そっか、それなら良かった」




良かったって言うくせに
なんでそんな泣きそうな顔をするの



笑ってよ



あんな酷い突き放し方したのに。



私みたいな女に未練なんかないでしょう?




「ジミナは良い人居ないの?」


JM「…それ、Aが言う?」


「……ごめん」


JM「僕にはずっと一人の(ひと)しか見えてないよ。たぶん、これからもずっと」



やめてよ、ジミナ。


こんなんじゃ、
なんのために別れたのか分からなくなる



「…私達は、離れてた方がお互い成長できてる。
だからそばにいない方がいいんじゃないかな」



JM「A。本当にそう思ってるなら、僕の目を見てもう1回言って」



私の大好きな真っ直ぐな瞳。



私、演技は上手くなった自信あるんだよ




「私達はそばいない、ほうが……、」




言葉が喉につっかえて上手く出てこない



きっと、泣いてるせいだ。





JM「…ほらね。そんなこと思ってない」



ソファーの隣に座って
零れた私の涙を指で拭って



ジミナは悲しそうに微笑む





JM「Aは何を守ってるの?

それとも、何が怖くて逃げてるの?」

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nyar(プロフ) - ヒロインちゃん健気…めちゃくちゃキュンキュンしました!ジミンがすぐそこにいるようにイメージできました!素敵なお話をありがとうございます! (2019年9月7日 22時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫色 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/bts_Jinchimluv  
作成日時:2019年4月4日 14時

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