I wanna be with you. 【JM】 (ページ12)

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11. ページ12

家に帰りつくなり

JM｢一緒にお風呂入らない？｣

なんて誘ってくるから
そういう雰囲気になる前に

｢ここに座って｣

ソファーの隣を手で叩いたら
素直にジミンはそこへ座った

当たり前みたいに腰に腕を回してくるのはジミナの昔からのくせだよね

JM｢久しぶりだね。こんなに長く一緒に居るの｣

｢そうだね｣

にこにこしてるジミナ。

可愛いその顔に手を伸ばして頬に触れたら猫みたいに目を閉じて擦り寄ってくる

今、言わなきゃ

これが最後だって。

｢ジミナ｣

早く、言え。

じゃなきゃもっと言いづらくなる

｢あのね｣

別れるのが辛くなる

JM｢…A？｣

｢ごめんね。ジミナ｣

JM｢えっ？……なんで泣くの｣

心配そうな顔で涙を拭うジミナの手に

手を重ねて

｢私たち、今日で終わりにしよう？｣

貴方の目を真っ直ぐに見つめた

JM｢…何を？なんのこと？｣

｢別れようってことだよジミナ｣

自分で言ってて涙が溢れてくるのに

JM｢…なにかのドッキリ？今日何かの記念日だったっけ？｣

目の前のジミナも涙を流すから

JM｢タチの悪い冗談はやめて｣

もう訳が分からない

JM｢本気？｣

｢本気だよ｣

JM｢なんで別れなきゃいけないの？｣

｢それは、｣

JM｢僕のこと嫌いになった？｣

｢ううん。ジミナは悪くない。悪いのは私｣

貴方が傍に居ないことに耐えられない私が

弱い私が、駄目なだけ。

JM｢……他に好きな人が出来た？｣

｢……ううん｣

悲しそうに揺れるジミナの瞳

真っ直ぐに見ていられなくて目を逸らしたら

鳴り響くスマホの着信音

この音……

JM｢……アン・テフン？｣

ああ、そうだ。

彼を口実に使ってしまえば。

JM｢この人が好きなの？｣

｢……｣

JM｢会いたかったのも声を聞きたかったのも全部……僕だけだったんだね｣

ううん、私もいつもジミナを想ってたよ

だからこそ想うだけの日々が苦しかった。

JM｢ごめん、今日はもう帰る｣

｢ジミナ、｣

JM｢別れたくない。続きは次会った時にしよう｣

次……？

｢次って、いつ？また半年後？｣

玄関を出たジミナが振り返る

JM｢それは…｣

｢…私もう、待てないよ｣

弱い私でごめんなさい

｢今日で最後。さよならジミナ｣

扉を閉めて鍵をかけた向こうから
私を呼ぶジミナの声が聞こえた気がした。