プロローグ ページ1
ピコンとカトクの通知の音がして
そばにあったスマホを手にとった
ごめん、今度も帰れそうにない
そっかー。体壊さないように気をつけて無理しすぎないでね
ありがとう。頑張る。大好きだよ
私も大好き
ハートのビームを出すCHIMMYのスタンプを送ってカトクを閉じる
それと同時にこぼれるため息。
「もうやだ…」
カレンダーに大きくかかれたハートの中
そこには『5年記念日』と
浮ついた字で書いてある。
近くにあったペンを手に取って
ぐちゃぐちゃに塗りつぶす
「楽しみにしてたのに……」
ピコンと音がした方を見ると
おやすみとだけ、メッセージが来てた。
…そうだよね。
ジミンも疲れてるんだから…
彼の声を聞きたいなんて、贅沢は駄目。
「なんでっ……」
目から溢れた涙が手に零れて
涙腺が壊れたみたいに涙が止まらない
これで何回目?
もう半年も会えてない
忙しい中でどうにかして会いに来ようとして
約束してくれる彼が大好きなのに
会えないってわかる度
寂しくて涙が止まらなくて。
この寂しさに耐えられない
自分の弱さが嫌になる。
…ねえ、ジミン。
貴方が遠い
私もう、ダメかもしれない。
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nyar(プロフ) - ヒロインちゃん健気…めちゃくちゃキュンキュンしました!ジミンがすぐそこにいるようにイメージできました!素敵なお話をありがとうございます! (2019年9月7日 22時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫色 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/bts_Jinchimluv
作成日時:2019年4月4日 14時