S p a c e 【JM.JK】 (ページ9)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:21,082 hit

9 ページ9

THside

なーにが

｢付き合ってみない？｣だ。

ジミンのやつ、かわいこぶりやがって。

.
.
.

昨夜、かかってきた電話に出たら

JM｢テヒョンア、今どこ？A知らない？｣

なんて慌てた様子のジミナから電話がかかってきて。

TH「A？ああ、さっき帰ってきたよ…俺、今Aの家にいる」

Aが誰？って聞いてくるから口パクでジミナって教えればAは自分のスマホを確認して操作したあとお風呂入ってくるってその場から立ち去る

TH｢何があったわけ？今日ジョングクの誕生日会でしょ？｣

JM｢わかんない。急に2人ともいなくなったと思ったら、Aは急に帰ってくし、ジョングク見つけたと思ったら酷い顔して会場戻ってくし…｣

TH｢ジョングクと何かあったっぽいな｣

JM｢泣かせるなんてあいつ……心配だから今からそっちいっていい？｣

TH｢ダメって言ってもくるんだろ？｣

JM｢じゃあ行くね｣

ツーツーって通話が途切れた音がして

俺は短いため息を吐く。

ジョングクかぁ……

高校生の時、引っ越していってから
カトクや電話はしてたけど会ってない

それらでさえここ2年くらいしてない気がするけど……

あいつの母親の再婚相手が代表取締役だったとかで、いきなりボンボンになったって、気まずそうに電話してきた声がふと蘇る

ジョングクもジョングクで忙しかったはずだし……

連絡しない方がいいと思って俺は疎遠になっていた。

まあ俺が忙しかったのもあるんだけどさ。

ジミンは割とジョングクと連絡とってて、ジョングクめっちゃ遊んでるって教えてくれたのもジミンだったかな。

……まあ、俺もある程度好き勝手やってるし、ジョングクが遊んでる事に対しては何も思わなかったけど、

そんなこと知らずに、昔のジョングクの面影を追いかけてる妹を見てるとなんだか可哀想に思えて

『ジョングク、もう昔のアイツじゃないかもよ』

ってジミンに誘われてジョングクの誕生日パーティに行くって、浮ついていたAに言ったのも記憶に新しい。

ピンポーン

来たか。

JM｢テヒョン。Aは？｣

TH｢風呂｣

JM｢そっか……お邪魔しまーす｣

TH｢え？泊まってくつもり？｣

JM｢だって、Aの事が心配だし｣

TH｢お前……ほんとAのこと好きだな｣

あんだけあいつは
ジョングクしか見てないのに。

お前はずっとAしか見てない。