S p a c e 【JM.JK】 (ページ12)

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付き合うことになってからというもの。

｢甘過ぎる……｣

仕事の合間合間に届いていたメッセージは、どれも私のことを褒めたり応援してくれたり愛情を表現してくれるものばっかりになって

【Aは頑張り屋さんだね。ちゃんと先輩たちと頼りなよ。愛してるよ】

実際にジミニオッパの声で脳内再生して
勝手にドキドキしてる私。

ジョングク一筋で、ちゃんと誰かとお付き合いした経験が無いから、このドキドキをどうすればいいのか分からない。

困った。

仕事をしていても

｢Aさん……いい事あった？｣

｢え？どうしてですか？｣

｢さっきからずっとにこにこしてるし｣

そう言って先輩に微笑まれる始末。

付き合ってまだ1週間も経っていないのに……きっと初彼氏だから浮かれてるんだよななんて自分を客観視して心を落ち着けた。

今日は仕事が終わったら2人で食事に行くことになってるし……あと4時間頑張らなくちゃ！

お昼休憩も終わろうとして気持ちを切り替えた頃、

｢Aさん。社長室に来るようにと社長から今お電話がありました。Aさんが進めている仕事の手を付けていないものはファナさんに任せて。早く向かいなさい｣

｢わかりました｣

…ジニオッパ？

どうしたんだろ？

私やテヒョンオッパは社長であるジニオッパの兄妹だと言うことを公表していないから

｢何やらかしたの？｣

なんて同僚のスンビにとても心配された。

今までこんなこと無かったから
私も訳が分からなくて

焦ってエレベーターにのって最上階のボタンを押す

チーン

ベルがなって軽く身なりを整えてから

少し先の社長室の扉をノックする

｢失礼します、キムAです｣

JN｢あ、来た来た！入っていいよー！｣

仕事中にも関わらず呑気で元気そうな声に

何があったんだろう？って扉を押せば

複数の人影が視界に入る

JN｢ヤー、ほんと、久しぶりだよね。ほら、Aも座って｣

社長の椅子に座ってるジニオッパ、

それに何故か客人用ソファーに座るテヒョンオッパ。

そして、その向かいに居たのは、

JK｢久しぶりだね。A｣

きっちりと品のいい真っ黒なスーツを着こなして、

可愛い顔で爽やかに微笑む、ジョングクだった。