S p a c e 【JM.JK】 (ページ11)

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THside

JM｢そーいやお前の恋愛事情はどうなってんの？｣

急に話を変えて本格的に居座るつもりらしいジミンに内心呆れつつもう1つ、グラスとワインのボトルを取ってきてその隣に座る

TH｢興味無いくせに｣

JM｢えーあるよ？教えてくれてもいいじゃんか｣

TH｢言わなくてもお前は知ってるだろ｣

俺の返事を聞いて
ジミンは嬉しそうにふにゃりと笑った

何だかんだ同じ会社に務めてるし顔が広いから俺に関する噂は大方知っているんだよなこいつ。

JM｢受付のスアちゃんと付き合ってんでしょ？｣

TH｢今日別れたよ｣

JM｢は？今度は3日？最短記録更新おめでとー｣

TH｢嬉しくない｣

JM｢なんで別れたの？｣

なんだかんだ告白されて
可愛いからいっかってOKしてみれば……

TH｢まず二人でいるのに香水の匂いキツすぎてそばに寄れないし、指摘したのに改善してこない。あと『私可愛いでしょ？』ってアピールうざい。飯が不味い。マグロ。以上｣

一息にそういうと
腹を抱えて爆笑するジミン

そのままソファーの下に転げ落ちても
爆笑してるから少し心配になる

JM｢ははっ、お前もなかなか苦労してんだね｣

TH｢だから、Aに癒してもらおうと思ってたのに、お前が邪魔しに来たんだよなー。｣

JM｢ごめんってば。間が悪かったね｣

TH｢もういいよ。別に。まあジミナでも鬱憤吐き出せたから良かったわ｣

JM｢うんうん。ってか、A、お風呂長くない？｣

もう2時間も経ってるけど、って
時計を見ながら心配そうに眉を顰めるジミン

TH｢見てくる｣

湯船で溺れたり……なんて最悪の考えが浮かぶけど

脱衣所も風呂場も電気は点いていなくて寝室を除けばベッドで寝息を立ててるAが居た

TH｢寝てたわ｣

JM｢え？いつの間に｣

髪乾かす音も聞こえなかったなぁなんて考えていたら
あくびが出てきた

TH｢……俺ももう寝るわ。
お前はソファー使ってよ。あとこれ着て｣

ブランケットと俺のトレーナーをジミンが受け取ったのを確認して歯磨きしてAのベッドの空いてるスペースに横になる

常夜灯の明かりにAの顔が照らされて
やっぱり風呂ん中で泣いてたんだなって気づいて

慰められなくてごめんなって気持ちを込めて目元にキスを落とす

『Aが僕のこと好きになってくれるように手伝ってよお兄様』

Aが悲しまなくて良くなるなら
ジミンの提案にのってやってもいいと思った。