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『はー。
不二、アイス食べる?』
不二「うん?ありがとう」
『ヤバいよヤバい。
まだ顔の熱収まんない……』
不二「なんだ、
結局…"その子"は越前だったんだ?」
『綺麗になったね、あの子。
生意気だし、小柄だし、テニス上手いし…』
不二「……、
どうして、"言わなかった"の?」
『…んー。
気まぐれ。
ま、俺は満足だよ。
綺麗な顔も
あの子のテニスも見れたことだし…
……あの子も、
俺の事忘れてなかったらしいし。
もういいや。
長年の片思いは募った』
不二「…天海兄さんが
それで良いのなら良いけどさ」
『こればっかりは経験だね。
不二にはまだこんな事経験した事ないだろうし』
不二「……どうだろうね?
兄さんが思っているよりもずっと、
僕は経験多き男なのかも知れないよ」
『ま、モテそうだし、不二』
家の前につき
不二が家の門をくぐる
不二「兄さん、そのまま帰るの?」
『ん、まあ。
流石にもうサボれないし…。
全国大会は見にいくよ、
勝ち上がって連絡頂戴ね』
"あのボウヤの活躍も見たいし"と付け足した。
『じゃ、お元気で』
ひらり手を振り
歩き出す
神奈川に帰る為に向かった駅の道中で
帽子をかぶった小さな子供とすれ違ったのは秘密
越前「……」
越前(…まさか、ね)
まあ
まさか、
そんなことはないと思うのだけど。
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作者名:y | 作成日時:2024年3月26日 12時