・ ページ4
「え、あ、な、なに...?」
「すまん、今日教科書忘れてさ...見せてくんね?」
パチン、と手を合わせてこの通り!とせがむ彼にAは拒否するという選択肢もなく、ゆるりと頷いた。
頼み込んできたのはうらただったようで、Aのドギマギとした様子を気に留めている感じもなかった。
「マジ!?助かる...!いやぁ、借りに行こうと思ったんだけど、多分教室移動でまーしぃもセンラも坂田も教室に居なかったんだよな...」
「あ、あぁ...そうなんだ」
誰なんだろう。
そもそも彼の人脈は広いし、その3人に固執する必要も無いのではと少し思ったが口を出すことではない。
Aが机を寄せるとうらたも机を寄せてくれた。
ガラガラと教室のドアが開く音がして、先生が教室の中に入ってくる。
「はいじゃあ号令して〜」
そんなゆるく始まる授業に、Aは周りを見渡した。今のところ、変な視線は受けていない。人気者の彼だから、と言って変に意識されるほど周りの生徒は子供ではないらしい。
それに安堵したAはため息をついて椅子に座った。
「...」
横の視線には一切気が付かなかったのは、果たして吉か。
緑は安らぎの色。
416人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かしや(プロフ) - 雨の夜さん» ありがとうございます〜!内容に重きを置いているのでそう言っていただけると嬉しいです!更新がんばります! (2021年1月31日 17時) (レス) id: a864d91887 (このIDを非表示/違反報告)
雨の夜 - コメント失礼します!いやぁ〜前から見てたけど話の内容面白いのですごく好きです!作者さんのぺースで更新頑張ってください! (2021年1月31日 10時) (レス) id: 1e59db50fb (このIDを非表示/違反報告)
かしや(プロフ) - のん!さん» ありがとうございますー!!更新頑張ります! (2021年1月29日 20時) (レス) id: a864d91887 (このIDを非表示/違反報告)
のん! - 初コメ失礼します!とっても面白いです!更新楽しみしています!頑張ってください (2021年1月26日 8時) (レス) id: 8e054f2938 (このIDを非表示/違反報告)
かしや(プロフ) - るいやで。いぇあ。さん» ありがとうございます〜!!!更新頑張ります! (2021年1月23日 0時) (レス) id: a864d91887 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かしや | 作成日時:2021年1月20日 20時