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翌日の昼休み。
半ば引き摺られるようにして屋上につれてこられた志麻は顔を歪めた。
それもそうだ。3人揃いも揃って複雑そうな顔をしている。
「...どうしたん、そんな変な顔して」
「まーしぃさ、俺たちに隠してることない？」
うらたの真剣な眼差しに志麻は口を閉ざし、暫し考える。
しかし、思い当たる節はない。
隠せるほど自分が器用な人間ではないし、彼も仲間に対して隠す気は微塵もなかった。
「...ない、けど」
「例えば彼女がいる、とかさ」
なぜそんなにピンポイントで聞いてくるんだ。
志麻の否定に被せるように食い気味に質問をしたセンラの方に視線を移せば、彼は何かを考え込んでいるのかそっぽを向いていた。
「彼女？俺が女嫌いなの知っとるやろ、必要以上に距離詰めさせへんわ」
「じゃあ、昨日一緒にいたのは？」
「え？」
カフェの前にいたでしょ、女の子と。
そういう坂田に納得が言ったのか、志麻はあー、と頷いて首を掻いた。
バレていたのか、と思うのと同時に彼の中には小さな余裕があった。
それはもちろん、Aがそう簡単に人に心を開く人物ではないからだ。
「...アイツのことか」
「心当たりあんじゃん」
「アレはなんつーか...うーん...」
命の恩人？みたいな。
そういった志麻に3人は思い切り眉間に皺を寄せた。
4人の中で特に人間不信のひどい志麻がそんなことを口にするのはあまりにも異質なのだ。
「...ま、俺らは口出しするつもりは無いけど」
気をつけてな。
センラの言葉が落ちると共に、張り詰めた空気も緩さを持ち始める。
Aはそんなことする人じゃないんやけどな。
そう思いつつ、バレたらたまったもんゃないと独占欲が滲み出て志麻は適当にうん、と返事をした。
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かしや(プロフ) - 雨の夜さん» ありがとうございます〜！内容に重きを置いているのでそう言っていただけると嬉しいです！更新がんばります！ (2021年1月31日 17時) (
レス) id: a864d91887 (このIDを非表示/違反報告)
雨の夜 - コメント失礼します！いやぁ〜前から見てたけど話の内容面白いのですごく好きです！作者さんのぺースで更新頑張ってください！ (2021年1月31日 10時) (レス) id: 1e59db50fb (このIDを非表示/違反報告)
かしや(プロフ) - のん！さん» ありがとうございますー！！更新頑張ります！ (2021年1月29日 20時) (レス) id: a864d91887 (このIDを非表示/違反報告)
のん！ - 初コメ失礼します！とっても面白いです！更新楽しみしています！頑張ってください (2021年1月26日 8時) (レス) id: 8e054f2938 (このIDを非表示/違反報告)
かしや(プロフ) - るいやで。いぇあ。さん» ありがとうございます〜！！！更新頑張ります！ (2021年1月23日 0時) (レス) id: a864d91887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かしや | 作成日時：2021年1月20日 20時
