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9*私の部屋 ページ10

あの黒猫はなんの意味があるのだろう。


とにかく今は右のドアを開けないと……。


気づいた時にはもうそこにはドアがなくて、

私は諦めた。


亡者を説得するのが精一杯だったためか、

一気に疲れがきた。



「どうしたの?」

「あったはずのドアがなかった」

「ドア?」


説明をしたけれど、わかってもらえるだろうか。


「なるほど…右のドアが気になるってわけね」

「どうすればいいのでしょうか」

「敬語!?うーん…とりあえず、戻ろう」

「あ、どこに?」


戻るって諦めるってこと?

亡者はまだいると思う。


「獄卒の館だよ!休憩しなきゃ疲れたでしょ?」

「……うん。わかった」


確かに疲れた。少しは休憩をとろう。

田噛はとりすぎだが。


〜獄卒の館〜


「帰ってきたか」

「ちょっと休憩をと」

「おう。確かに朝から調査してくれていたな」


肋角さんってお父さんみたいで優しい。

さすが第1印象が「お父さん」なだけある。


「ゆっくり休め。調査は疲れがとれたら行けばいい」

「ありがとうございます」


木舌が鍵を渡してくれた。何の鍵??


「これ、Aの部屋の鍵だよ」

「あ、ありがとう」

「あそこを右に曲がったすぐ隣だから」


私の部屋…。ってここに住むの…!?


「お腹が空いたら食堂行ったらなんか食べれるよ」

「へぇ……」

「俺は調査を続けるからゆっくり休んで」

「う、うん。ありがとう」

「んじゃ」


木舌は中学校へ向かった。


でも私は教えてもらった通りに部屋へと向かった。


ガチャリ


ここが私の部屋…。

ベッドがあり、どこか洋室風。


私はベッドに横になり少し休んだ。

なぜ私がここにいるのかはわからないが、

生前の頃より仕事が楽しく感じる。


楽しいは楽しいでも色んな意味での楽しいだが。


肋角さんに訊いてみたけど、獄卒は肋角さんを合わせて、

7人もいるらしい。


私と7人の獄卒。

あ、私も獄卒だった。


調査は休んでからしよう。 →

10*黒猫の目印→←8*右のドア



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マミむめも(プロフ) - 96(くろ)ちゃんさん» ありがとうございます!続編の方で頑張りますね!(`・ω・´)← (2016年1月25日 18時) (レス) id: 1e9b842bf5 (このIDを非表示/違反報告)
96(くろ)ちゃん - いいですね!この作品!更新頑張ってください! (2016年1月25日 18時) (レス) id: db978529df (このIDを非表示/違反報告)
マミむめも(プロフ) - 守頭さん» いつもありがとうございます!(*^^*)もうすぐで続編いきそうです笑頑張りますよ〜! (2016年1月1日 11時) (レス) id: 1e9b842bf5 (このIDを非表示/違反報告)
守頭(プロフ) - マミむめもさん» 今日も楽しませていただきました!続きが気になりますね!!!更新、頑張ってください! (2016年1月1日 0時) (レス) id: 6baa651bf1 (このIDを非表示/違反報告)
マミむめも(プロフ) - 守頭さん» まぁたがみ?は田噛の逆ですからねw性格も逆転しましたwwwありがとうございます!w (2015年9月30日 19時) (レス) id: 1e9b842bf5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マミむめも | 作成日時:2015年6月28日 23時

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