24*鏡 ページ25
*斬島side*
「…これは?」
俺は何かを手にとった。
ヘアピンか……?
赤色と青色のヘアピンだ。
「田噛。いつから俺の後ろについてきた」
誰かの気配を感じると思ったら、
田噛だ。
「気づいていたのか。…数学教室からだ」
「気配を感じてな。結構長くついてきたな」
「そうか」
田噛が任務を真面目にやるとは珍しい。
いつも、寝てるか座っているだけなのに。
新人にいい顔でも見せたいのだろうか。
「珍しいな。任務をまともに受けるとは」
「……別に、俺は暇な時間を潰してるだけだ」
まぁ田噛はやる時はやるタイプだからな。
何か面倒事を避けているのだろう。
推理だが。
「A達は?同行してたんじゃないのか?」
「いや、後から別れた…」
「まさか一人が寂しいのか」
そんなわけないと思うが。
一応訊いてみた。
「は?そんなわけないだろ?」
「だろうな」
俺は田噛を無視してスタスタと歩いた。←
そして、保健室に入った。
「まだついてくるのか」
「…悪いか」
「まぁ別に気にせんが、ここのベットで寝るなよ」
何となく保健室に入ったが、
田噛はベットで寝ろうと思って、
たまたま同じ行き先になったのかもしれないしな。
一応注意しておく。
「チッ……別に寝ようとしてねぇよ」
「その舌打ち絶対しようと思ったな」
はぁ…わかりやすい奴だ。
……鏡か。
「なぁ田噛。帽子に虫がついてるぞ、貸してみろ」
「?あ、あぁ」
……やっぱりな。
何かおかしいと思ったら。
俺は数学教室になんて通っていない。
しかも、佐疫と話しているときに佐疫が…
「明日は田噛だけ休みだって」
と言った。
あと、田噛の前髪の分け目が逆だ。
コイツまさか……
田噛じゃなくてたがみ?か…!?
でも前の廃校で倒した筈だ。
何故だ。
何故なんだ。
確かにあの時完全に鏡を割って、
全てが終わった。
まさか、まだ鏡があったということか!?
いや、でも全部の鏡を割ったから、
元の世界に戻れたんだよな。
…また鏡の世界に連れ去られるのか。
それとも俺を殺るのか。
もし鏡だとしたらこいつ等は、
攻撃しても意味がない。
いや、でも今日田噛が休みだとしても、
鏡は出てこれないだろ。
だとしたら、今日田噛がふらっと学校の鏡の前に立って。
鏡の世界へ連れて行かれたのか?
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マミむめも(プロフ) - 96(くろ)ちゃんさん» ありがとうございます!続編の方で頑張りますね!(`・ω・´)← (2016年1月25日 18時) (レス) id: 1e9b842bf5 (このIDを非表示/違反報告)
96(くろ)ちゃん - いいですね!この作品!更新頑張ってください! (2016年1月25日 18時) (レス) id: db978529df (このIDを非表示/違反報告)
マミむめも(プロフ) - 守頭さん» いつもありがとうございます!(*^^*)もうすぐで続編いきそうです笑頑張りますよ〜! (2016年1月1日 11時) (レス) id: 1e9b842bf5 (このIDを非表示/違反報告)
守頭(プロフ) - マミむめもさん» 今日も楽しませていただきました!続きが気になりますね!!!更新、頑張ってください! (2016年1月1日 0時) (レス) id: 6baa651bf1 (このIDを非表示/違反報告)
マミむめも(プロフ) - 守頭さん» まぁたがみ?は田噛の逆ですからねw性格も逆転しましたwwwありがとうございます!w (2015年9月30日 19時) (レス) id: 1e9b842bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マミむめも | 作成日時:2015年6月28日 23時