【文豪ストレイドッグス】 私と織田作

モノガタリ9 ページ10

｢え？ビームでもでるんですか？｣



｢いや、それよりもっと素敵なものだよ｣





ハテナマークを浮かべる私に呟いた





｢異能力 【汚れちまった悲しみに】｣





その瞬間体がいきなり軽くなり、足が地面から離れていく



｢あ、あれ？なにこれっ！？｣



｢中也！！やりすぎだ、幾ら何でも一般人に使うなんて！！｣



｢うるせぇ、こいつは俺を怒らせたからだ！！｣





ブンッと腕を1振りすると体もいきなり飛んでいく
木にぶつかる、そう思って痛みを覚悟した





｢おい、何してるんだ？｣





凛とした声が響いて私の体は誰かの体に当たった




｢織田作....さん.......｣




｢あ、ヤバイ.......織田作来ちゃった｣




空中停止していた私の体制を整えて地面に下ろしてくれた、うん惚れるわ←





｢ほら、中也早く誤った方がいいよ｣ｺｿｯ


｢ふざけんな！なんで俺が！！｣ｺｿｯｺｿｯ





｢2人とも.......｣





あ、やばいですね。非常にやばいです
あの温厚な織田作さんが真っ黒いオーラはなっています



｢お前らこっちに来い｣



首根っこを掴んで2人をどこかに連れていく織田作、とりあえず手を合わせとこう....






｢ねぇ、A！？なんで手を合わせてるの！！？｣



｢おい、たすけろよぉぉぉお！！！｣




｢ワタシニハドウスルコトモデキマセン｣





こうして店の裏へと引きずられていく人たちを見届け、階段を登ろうとした





｢すいません、ここの方ですか？｣




｢ええ、まぁ....｣





｢それではお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか？｣




振り返ると優しそうな笑みを浮かべるお兄さん
きっと私より少し上、太宰ぐらいだろう





｢名前、ですか？｣



｢はい、是非お聞かせ願います｣




一切落とさない声のトーン
ニコリと笑ったまま動かない表情
そして何よりの脇の膨らみ、きっと拳銃だろう





｢..................................ぴーすけです｣




｢はい？｣




｢えと、ぴーすけです｣





そして始まる無言の空間
偽名とかやめとけばよかった....恥ずかしい




｢ではぴーすけさん、ここにAという人がいらっしゃるのをご存知ですか？｣





自分の名前が出てきて一瞬びっくりする
でも表情、態度には出さないようにした



｢いいえ、どなたでしょうか？｣




｢いえ、失礼しました｣




男の人はそれを最後に帰っていった




追伸
ぴーすけは作者が勝手に考えた名前なので気にしないでください

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