【文豪ストレイドッグス】 私と織田作

モノガタリ30 ページ31

｢A！！！｣




身体が冷たいコンクリートに叩きつけられる
体温がなくなる感覚がした





｢A！！そこをどけ！｣



｢死んだ小娘のことなど忘れろ、そなたの敵は私ひとりだ！｣




ヒューと息が漏れた








................




銃弾の音が響く
避けてかわしてかわされて
また撃ち返す




大切なものの命を再び落とした男
自分を消してくれる存在を探し見つけた男





命を落とした少女はただ横たわる
元から白かった肌の色は血色が失われる






................




互いに拳銃をかまえ、引き金に引く
一つの命がなくなり、もう一つの命もなくなろうとしていた




｢織田作！！｣




｢私は.......どうすればいい？｣




｢人を救う側になれ....そしてAを.......｣





｢わかった..........そうしよう｣





｢Aを....よろしくな｣






タバコが落ちた









..........

｢Aちゃん、君は本当にひどい子だよ
死んだと思ってたのに生きてて、そうと思ったらこんなところに来てまた..........｣





固く閉じられた瞼はもう開くことは無い、そうわかると太宰の目から涙が零れた









,


｢なに................勝手に殺してんですか｣








｢.......え｣







｢私の異能力はきっと自己回復、でも時間がかかるから使いたくはないですね


異能力 【黄泉がえり】









これが私の能力｣

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