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『…話聞いてる?』


「え、あ、聞いてます」


『お前今日おかしいぞ。昨日はうるさかったのに』


「……そうですか?」




手元のノートに視線を落としたまま、ジャンハオ先生と言葉を交わす。
見つめられている気がして顔を上げられない。




『そう言えば昼休み、わからないこと聞きに職員室きたの?』



やっぱり気づいてたんだ。




「でも、人がたくさんいたから」



『ん、まあそうだな』



「だから行けなくて」



『んー、じゃあ出来るときは毎日放課後補習してあげようか?マンツーマンのほうがお前も集中できるだろ?今日も授業中ずっとぼーっとしてたしな』



「…え、そうですか?」



『そうだよ』




呆れたように、だけどふわっと微笑むジャンハオ先生はすごくかっこよくて胸がぎゅうっと苦しくなる。




「…補習、よろしくお願いします」



『はい、よろしく』




おもむろに伸びてきた手がわたしの頭をポンポンと優しく撫でる。
そんなジャンハオ先生の行動にわたしの心臓はバクバクで、触れられた頭は熱を持って沸騰しそうだった。





『そう言えば髪、似合ってるじゃん』




「……ほんとに?」





『うん、そっちのほうが全然いいよ』






嬉しくて思わずジャンハオ先生の顔を見上げる。
そこには優しくて眩しい笑顔のジャンハオ先生がいて、夕日のオレンジに照らされてすごく綺麗だった。






どうしよう、好きすぎておかしくなりそう。


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作者名:ばしみちゃん | 作成日時:2023年5月26日 22時

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