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第16話 ありがとう ページ17
夕食が終わり、入浴時間の手前で兵舎裏に着く。赤羽はとっくに居た為、私はその隣に腰を掛けた。
ベンチから自然が見える中、私は間を置いてから今までの赤羽の印象を言った。
「私はな、お前の事が嫌いなんだ。巨人と同じくらいな……」
赤羽は静かに聞く。月の光は赤羽の髪を照らしながらも段々と沈んでくなか、私はボソボソと続きを言った。
「でも、赤羽がお粥や水を持ってきて少し印象は変わったよ、嫌いなのは変わってないけどさ…」
「変わってないんだ…」
笑いながら月の方を向く赤羽。私も赤羽のように、月の方を見てできる限りの微笑みをして、強引に赤羽を此方に向けて手を頬に置いた
「ありがとう、お前には感謝をしてるよ」
(本当にありがとう……"カルマ")
第17話 見惚れてしまう程の美しさ 赤羽side→←第15話 ごめんなさい
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作者名：冬音雪華 | 作成日時：2020年1月4日 1時
