これ､いわゆる『負けヒロイン』ってやつですか？【ツイステ】

step15 ページ19

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大雨の中､傘をさす男が一人__｡



ジェイド「(あぁ…キノコたちは無事でしょうか…)」



この様子では風で飛ばされてしまったかも__｡



逸る気持ちを抑えながら､足早に植物園へ向かう｡



ジェイド「誰かが偶然助けてくれたりしてませんかね…」





────･──────･────





ジェイド「__おや｡」



植物園についたものの､キノコたちが見当たらない｡



やはり飛ばされてしまったのだろうか__？



ふと､植物園内の微かな明かりに気付く｡




ｶﾞﾁｬ______｡




ジェイド「どなたかいらっしゃいますか？」



「あ､ジェイド先輩」



ジェイド「Aさん､ここで何をして…」



「これ､ジェイド先輩のですよね？」



ジェイド「__！」



Aの腕の中には探していたキノコたちが抱えられていた｡



「余計なお世話かと思ったんですけど…」



ジェイド「__いいえ､本当に助かりました｡」



そう言って頭を下げると､Aはホッとしたように笑った｡



レオナ「お前､お人好しも大概にしとけよ」



「先輩こそ､キノコのこと気にかけてたじゃないですか｡」



レオナ「あ？」



ジェイド「ふふ､お二人ともありがとうございました｡」



ジェイド「お礼と言ってはなんですが､宜しければこれを｡」



「ラウンジの割引券…？」



ジェイド「えぇ｡是非お使いください｡」



「ありがとうございます｡時間があるとき､お邪魔しますね｡」



ジェイド「はい｡お二人のご来店､お待ちしております｡」





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