step46 ページ2
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「熱いので気をつけてくださいね」
差し出されたカップを受け取り、ゆらゆらと揺れる湯気に目を細める。
マレウス「毎度毎度、僕の分まで用意するのは面倒だろう」
「そんなことないですよ」
「付き合って貰ってるんです、これくらい用意させてください」
マレウス「ふふ、律儀なやつだな」
夜の静けさは、誰しも寂しさを覚えるもの。
それは人間も妖精も変わらない。
僕たちは度々、こうして時間を共有することで眠れぬ夜を明かす。
「あつ…やっぱり温めすぎたかな」
ふぅ＿と息をふきかけながらミルクを啜る姿が、まるで幼子のようで思わず口元が緩む。
「せ、先輩は熱くないんですか？」
自分の姿を笑われたことに気が付いたのだろう
Aは誤魔化すようにカップを口から離すと、僕へと目を向けた。
マレウス「この程度、僕にとってはなんてこともない」
この言葉を証明するかのように、まだ湯気が立ちのぼるカップを傾けてミルクを喉へと流す。
「すごい…人間と妖精とでは色々耐性の強さが違うんですね」
そう
この人間は、僕が妖精族であることだけでなく
茨の谷の次期王＿＿マレウス・ドラコニアであることも知っている。
にもかかわらず、この人間は僕に臆さず接してくるのだ。
マレウス「(実におもしろい)」
オンボロ寮のもう一人の住人である『ユウ』という名のあの娘は
僕を一目見たとき、他の者と同じように警戒心を見せていた。
マレウス「Aよ」
マレウス「お前と初めて会った時、僕を恐れていないと言っていたが」
マレウス「その言葉、今も変わりはないか？」
「え、もちろん」
「こんな夜遅くに、こうして話し相手になってくれる人を怖いだなんて思わないです」
マレウス「＿＿そうか」
そう、この人間は僕を恐れない。
「次期国王を『怖くない』なんて言うと、セベクあたりに怒られそうですけどね」
この人間と過ごす時間を
マレウス「そのときは僕が宥めよう」
この人間を愛おしく想ってしまうのは
「ふふ、お願いします」
仕方のないことなのだ＿＿。
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宇治抹茶(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます！私も教師陣、他校キャラ等大好きです…！更新、頑張らせていただきますね！ (9月21日 22時) (
レス) id: dc42bd6772 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します！私逆ハー大好物なので嬉しいです！ツイステのキャラ全員（生徒たちはもちろん、教師、他校、チェカも）推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (9月21日 16時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶(プロフ) - 名無し84302号さん» コメントありがとうございます！楽しんでもらえて光栄です！頑張って更新させていただきますね…！ (9月18日 22時) (レス) id: dc42bd6772 (このIDを非表示/違反報告)
名無し84302号(プロフ) - こういう展開大好きです！これからも頑張って下さい！ (9月18日 21時) (レス) @page13 id: 81c0b10d37 (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます！気に入って頂けてとても嬉しいです！ゆっくりですが頑張って更新していきますね！ (9月17日 10時) (レス) id: dc42bd6772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇治抹茶 | 作成日時：2023年9月16日 15時
