自己紹介2 ページ3
まず、あたしと澪ちゃんと縁結ちゃんの
自己紹介が終わった。
次は、早々に朝ごはんを食べ終わって
ゲームをする〜と、オタ活部屋に行った子達の番だ。
オタ活部屋は、みんなの趣味が
どっさりと詰まった部屋だ(物理的にも)。
主にゲームをしたり､映画やアニメを見たりもする。
睡眠部屋よりも、みんなが入り浸る時間がとても長い。
ふと、頭に思い浮かんだものを
そのまま言葉にしてみた。
「なんか広報員みたい…。」
「ん？」「…広報員？」
あたしが急に口にした言葉に
何に対して？って感じの2人。
「…モーニングルーティン撮れとか
流行り乗っかる気満々だし、＋自己紹介でしょ？
それで宣伝効果得ようってなってもさ…。」
「…ん？……なるほどね。それは思ってたわ…！
我らって階級とかド底辺だし、こういう仕事って
たとえ忙しくても階級高めの人達にまわすし！
…我らじゃまず、これから宣伝効果得ようって時に
頭の片隅にすら浮かばないっしょ。」
「ボクは、先生が持ってきた依頼とは思えないな〜。
あの面倒くさがりがこんな依頼持ってくるなんて…。
明日会う時には、天パが治ってそう。」
おお、やっぱおかしいと思ってたの
あたしだけじゃなかったのか。
スっと胸を撫で下ろし、話し込んでいれば
あっという間にたどり着いた部屋の中を覗く。
大画面に向かい、揃って
顔と体を向けている5人が目に入る。
「ちょいと〜、君らいいかな？
あたしが朝言ったやつ。今から撮ってくよ。」
ありゃりゃ。顔と体を
揃って大画面に向けていたのに、
今の反応はバラバラだ。
「あー…ちなみにさ、この動画撮らなかったら
明日から、ボク達一文無しの宿無しっぽいよ。」
「え？…そそそ！我らが朝昼晩と食べる物は、
たんぽぽとモヤシだけね？」
一文無しの宿無しは少々大袈裟に言いすぎだが、
依頼を断り続けた場合、待っている未来は
ドンピシャでこれだ。
やれやれ、渋々と言った感じの面々だが、
協力はしてくれる。
これで報酬はちゃんと貰えるね。
「じゃ！最愛からいく！！
初めまして〜最愛でーす！趣味は自撮りとか、
かわいいスイーツを撮ったり〜、動画を撮ることです！
よろしくお願いしまーす！」
相も変わらずだなー。…でも最愛のおかげで、
みんなのやる気が増し増しになり、
テンポよく自己紹介が始まっていく。
「…初めまして、自分の名前は白雪です。
趣味は本を読むことです。こぐまのお友達が
います。よろしくお願いします。」
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作者名：こるん | 作成日時：2022年4月30日 8時
