天使じゃないし女神でもない 【名探偵コナン】

お酒の名前と銀と鈴 ページ14

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「お前…妹が居たのか」




「…まぁ」




突然家にあがりこんできたのは黒の組織の銀髪イケメンさんでした




『…私、上に行っていた方がいいですか？』




「…名前」




『…私は天使(あまつか)Aです』




「…そうか」




…ジンってそんなキャラでしたっけ




…はっ、名前を教えてしまった。




これはあと数週間で死にますね…




ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…




『…私出ますね』




「あ、ちょ、A!!」




ｶﾞﾁｬｯ



『…あら？cuteなangel…??』




ベルモットさん!?






「…そう、妹がいたのね。それにしてもcuteだわ」




『…ベルモットさんの方がお綺麗です』




「あら…澪、この子持ち帰っても」




「駄目に決まってるだろ」



というか後でジンさんに聞いたんだけど暇だったからきたらしい…




働いて下さい…




「A、お前のこと気に入った。就職先が困ったらいつでもいえ」




「それはいい考えね」




「俺の妹は頭がいいからそれはないと思うぞ！」




「…ﾁｯ」




「聞こえてんぞ」




というか澪…何者ですか





「ほんっとうにごめんなぁぁぁ…」ｷﾞｭｳｳｳｳ




『暑いのでくっつかないでください』




今更です。後悔先に立たずってやつです。




「実は俺黒の組織に入っててな…なんかジンとベルモットに好かれて…ちょ、痛い!殴らないでっ」




『なぜ好かれるんですか…』




「俺にも謎だ…」




『ていうかなんで黒の組織なんですか、お金のことなら公安とかFBIとかあるじゃないですか…』





「いや…黒の組織だったら万が一狙われても身内ってことで躱してもらえると思って…」




…ただのモブに、そんな心配をしていたんですか…？




『ありがとうございます、そこら辺は…』




「A!!」ﾊﾟｧｱｱｯ




『だからくっつかないでくださいって!!』




…心配してくれる人がいる。




ただのモブに、そんな人が出来るなんて。




「会わせるつもりはなかったんだよ…」




と、捨てられた子犬のような目をする馬鹿兄。




その姿がなんだか面白くて、愛おしくて、思わず笑ってしまいました




『ふふ…じゃあただのモブを、守って下さいね』ﾆｺｯ




「当たり前だ!!」ﾆｯ





こんな幸せがずっと続けばいいのに…




…私は、そんな夢が儚く崩れ去ることをまだ知らない





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天使じゃないし女神でもないモブの災難→←死神くんと銀髪蒼眼イケメン兄(神)と天使じゃないし女神でもないモブ

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