天使じゃないし女神でもない 【名探偵コナン】

トリップ ページ1

･




嗚呼、神様。




歩いてたらいきなり穴が空いたと思ったら落とされ…ここは何処ですか？




なにやら゛米花町゛という犯罪事件が絶えない某死神の世界特有の名前が見えるのですが。





辺りをグルッと一周したところ、゛天使゛という表札がありほっとしましたが……




…何故でしょう。難事件を次々と解決する某死神の家が目の前に見えるのですが気のせいでしょうか。




『……殺気』




…どうやら沖矢昴がこちらを伺っていますね





ここは敢えて目を合わせてみましょう。




ﾊﾟﾁｯ




ｼｬｯ




…勢いよくカーテンが閉まりました。



去り際に顔が赤かったので風邪を引いてらっしゃるんでしょうか…





閑話休題。





『…造りは以前の家と同じですね』




…ですが二階建てでしたっけ？




ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ…っと小気味のいい音がすぐ側の階段から聞こえ、咄嗟に身を守りましたが。




「…あ、やっと入った」




『…？喋る、猫？』




其処には如何にも触ってくださいと言わんばかりの耳としっぽを生やした猫がいた。




「…ん？あ、そっか。変身！」ﾎﾞﾌｯ




『……あの、どちら様で？』




「あれ、変身したのに反応が薄い。俺は神だ」




『…ここは死神の世界なので。神様…ですか』





「嗚呼！君を幸せにするよう、任務を託されたんだ」





『勘弁して下さい…』




そう言うと、目の前の高校生くらいの神はぎょっとした。




「いやいやいや、幸せじゃなかったよね前の世界」





『…そんな事ないですよ？両親は屑だったけど死んだし…親戚も引き取ってくれなかったけど遺産で食べて行けてたし……』




「いやそれは幸せじゃないでしょ！」ﾋﾞｼｯ




流れるような動作でチョップか…慣れてるな。




『…モブはモブらしく生きていたいです、この世界に居たら100%の確率で1ヶ月以内に死ぬんで嫌です』




「それを防ぐのが俺の仕事。これから一緒に住むから宜しくな、名前は無いから好きに呼んでくれ」




そう言った神様は少し寂しげに笑った。




『…じゃあ、猫の時は来依で、人間の時澪がでどうです？』




「…え、何その名前むちゃくちゃかっこいい…あ、人間の姿の時は兄ってことにしてくれ!!」




『分かりました』




さらば、私の平穏安息ライフ。




そう心の中で合掌した。




･

危険な喫茶店→

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す