【MASHLE】今年の1年は何処か可笑しい【男主】

◆ ページ12

『うん、ちょっとね
　…フィン君、レモンちゃんの関わる話だから、聞いておく？寝起きにごめんね』

「え、レモンちゃん？先輩、それってどういう…」


ドット君がレモンちゃんを見かけた話は、本人がフィン君に伝えてくれた。


「先程も話したが、この時間に出歩く生徒なんて中々居ないだろ。
　となるとレアンの奴らが関わっている可能性が高い」

「だから俺らはレモンちゃん探し、ついでにレアン寮の場所を探ってくるって訳だ」

「貴様を連れて行くとは一言も言ってないが」

「俺もコイン欲しい」

『あはは…』

「ああ、フィン君。この前、サム先輩の見舞いに行ったでしょ。」


マッシュ君の言うサム先輩は、多分あの人だろう…

印象としては、竹だのバンブーだの五月蝿い人だ。


「うん、別人みたいにしおらしくなってたよね」

「あれも多分、レアン寮の人達のせいだと思う。」


確かに、最近の保健室は忙しすぎる。

レアンがコインを取り始めた頃からだろうか。


「じゃあ、レモンちゃんも…」

『もしかしたら、同じような目に遭っちゃうかもしれない』


大切な後輩を見逃すのは、先輩としてあるまじき行為だ。

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