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突然ですが、噂は信じますか？
僕は噂話に周りより随分疎いと思う。だからこそ、自分の目で見たものしか信じたくない。
苗字しか知らないような生徒の話し声によると、
…今年の1年に、迷路の壁を突き破ってゴールした異端児が居たらしい。
そんな人がこの学校に入れた理由も謎だが、まぁ校長の指示なのだろう、と思った所で
教室の扉が開き、先生が入ったので気をそちらに移した。
◆◇◆ ◆◇◆
『んー…疲れた』
そんな事を考えていたのは気付けば何時間か前の話。
授業の内容はどうしてかいつもより濃く、いち早く昼休憩中に疲れを取りたいと願う僕。
いつものようにふらふらと校内を徘徊しながら弁当を食べられる場所を探した
「フッ…フッ…」
『…？』
時々風の音と共に荒い呼吸が聴こえる。なんなんだろうか？
「フッ…フッ…」
大きくなった。いや、僕が近いたのか？一体何処に…
周囲を見渡すと、学校内に何箇所かある小さな中庭に“ソイツ”は居た。
黒い服に身を包み、無表情でダンベルを持ち上げたり下ろしたりを繰り返す。
何処から持参したかも分からない、大きな大きなダンベルは心なしか使い古されていた。
はっきり言って此処には異様な光景が広がっている。怖い、この人は誰だ
「…？こんにちは」
呆気に取られていると、
いつの間にか制服を着替えてシュークリームを頬張る彼に挨拶をされる。
『あ、はい。こんにちは』
不意に、今朝聞いた異端児の話が頭をよぎる。
人間離れした魔力と行動力のどちらも持たないと出来ない芸当。
もしかしたら、彼なら…。
「どうしました？」
『いえ。すみません、ジロジロと』
「こちらこそ」
しかし。こうして話してみると思ったよりも心優しい青年だ
先程まで無心で筋トレをしていたとは到底思えない。
気まずい空気が流れないよう、不得意な会話を持たせようとなんとか奮闘する。
『…1年生？』
「そうです。先輩ですか？」
『一応そうだね。A、好きに呼んで』
「マッシュです。Aセンパイ、よろしくお願いします」
律儀に礼をする彼はやはり良い子だった。
「あ、マッシュくーん！」
そんな僕達、というかマッシュ君を見て駆け寄って来たのは
黄色のメッシュが特徴的な、大人しそうな子だった。
恐らく、マッシュ君の同級生。お友達だと思われる。
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すしを@毎週更新(プロフ) - あやなみ。さん» あやなみさん、更新応援ありがとうございます…！！ボードの使い方を良く分かっていない初心者ですので、会話厳しいかもしれないです…すみません😭 (3月18日 2時) (
レス) id: 4dd4bb94b5 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - すしを@毎週更新さん» こんにちは、とても面白いです。もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？嫌じゃなければで平気です、更新応援してます。 (3月17日 17時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
すしを@毎週更新(プロフ) - ramune0610さん» ramuneさん…そんな、面白いだなんて…嬉しい限りです。夢主君の件までご意見ありがとうございます！！ (3月16日 22時) (レス) id: 4dd4bb94b5 (このIDを非表示/違反報告)
ramune0610 - 夢主の件どちらでも大丈夫です！作者様の好きにして大丈夫です！とっても面白い作品ですね。頑張ってください！ (3月16日 4時) (レス) @page9 id: d541dbf84e (このIDを非表示/違反報告)
すしを(プロフ) - うどんさん» うどんさんありがとうございます！これから夢主くんがどうなるのか…亀更新ですが見ていただけると幸いです🙏 (3月2日 21時) (レス) id: 83df5084ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すしを | 作成日時：2024年2月27日 5時
