<悲報>甘露寺妹、失恋して…… 肆【鬼滅の刃】【暗殺教室】 (ページ5)

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１５０話　上弦の陸、佐賀麗side ページ5

『大丈夫』

「大丈夫。貴方の事を家族は心配していたわ…泣いて謝って、精神的に病んだのか自から死んでしまったらしいの……親御さんに会ってきな」

そう言った姿が、何故か兄さんを思い出してしまった。兄さんは、家族が私の事を要らない扱いしてたけど、唯一優しく接してくれた。

笑顔が綺麗だった兄さんと、鬼嵬様から言われた狙う女の人の笑顔が同じだった。

私を庇ってた事を知らされて、それ以来兄さんの事を見なくなった。

見る限りこの女の人も、口癖は大丈夫。綺麗な笑顔も、口癖も、優しい性格も……全部兄さんと似てた。

死ぬ間近、私は兄さんや御母様、御父様を思い出した。生まれた頃の記憶だけど……

「＜お前は可愛いな＞」

「＜えぇ、とても可愛いわね。
……普通なら、丁寧に育てたいわ……ごめんね、柚憂花＞」

「＜…そうだな。ごめんな＞」

「＜ごめんなさい、柚憂花…俺も一緒になって……殺るから。＞」

暖かい温もりを感じた

…家庭的な事情だったのかって思った。私も、勘違いさせてしまってごめんなさいって言おう。
　

「兄さん、御母様、御父様、ただいま」

「「「！お帰り。柚憂花！！」」」

ありがとう、女の人。来世でまた会いたい…会ってお礼を言いたい。名前も知って、お友達になりたい。