149話 ページ4
「あんた…!!!!」
「そうそう…その顔だ。やっぱり君を鬼にしたい!本気で奪うよ、十二鬼月たち、薄い赤髪女を狙いながら、他を殺せ!」
「承知しました。鬼嵬様。」
十二鬼月はそう言って、私たちに攻撃を仕掛けてくる。下弦は一気に殺せたけど、問題は上弦と鬼嵬。
「はぁ…ワチキ達に着いてこんし。血鬼術・海聴」
突然、頭の中に声が響く。
何の型か忘れたけど、小悪魔愛口と同じか。
「愛の呼吸、肆ノ型・愛猫崩れ、頸。」
『ミャー!』
「何故効かないんや…!……撤退するしか…」
複数の猫が、爪と牙を尖らせて昔の喋り方の鬼の頚を食べる。
瞳には陸…上弦の中では一番弱い奴か。
「……なんで神様は私に味方をしてくれないんやろか……私、なにかしたん……?もう悪い事なんてせぇへん……生きたいよ。
母さんも父さんも…なんで私を見捨てたん?ごめんなさい…完璧じゃないから……佐賀麗家の恥に…ならんよう頑張るからさ…」
佐賀麗家…有名企業の娘が一人行方不明になった。
もしかして、この子…
「大丈夫。貴方の事を家族は心配していたわ……泣いて謝って、精神的に病んだのか自ら死んでしまったらしいの…親御さんに会ってきな。」
「………フフッ、優しいんやね。ありがと、私、生まれ変わったら神に愛される様、頑張るわ…」
「うん…頑張れ。」
「私の他に…陸はおる。少し強い…貴方の力………勝てるわ。じゃあの。」
そう言って、上弦陸の…佐賀麗 柚憂花さんはニコッと涙混じりに笑顔になって消えた。
少し似てるわね…私達
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作者名:北条花乃 | 作成日時:2020年5月7日 15時