姉がどうやらヤバイらしい【ツイステ】 (ページ10)

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「あ、転入生くんもう慣れた？学校生活」

『転入して１日目ですけどね』

「えー、まだ慣れてないんだ。
遠慮なく出て行って部屋明け渡してくれても構わないよ？」

１日目。
オクタヴィネル寮の同室になった奴と学校探索

名前はまだ知らない。知りたくもないので聞いてない。

どうしてこの人は俺に付きまとうんだろう。俺は同じ空気も吸いたくないのにわからないのかな。

そんな事よりも、俺は───。

『あ、……ちょっと良い？"監督生くん"』

「……？なに？」

「監督生、知り合いか？」

食堂で食事をとっていた監督生に話しかける。
この姿ではまだ接した事がないし、そんな反応になるのも当たり前か。

監督生「あっ、転入生？あのとき介入しちゃってごめんね、驚かせちゃった？」

『いや、別に。そんなことより、』

言った方が良いのか悩む。
しばらく悩んで固まっていた時。

「A！無事に転入できたんだね、良かった……！」

…誰かがぽん、と肩を叩いて話しかけてきた。
振り向けば、そこには。

『(…あーーー…なるほど)』

そっか。姉さん、"アイが戻ってきた"って気づかせないように変装してんだ。

『…やっぱりまた後で、監督生くん』

なんかややこしいことになってるけど…俺がオクタヴィネル寮に入った意味なかったんじゃね？

ーーーー

"って言うか、学校で話しかけてこないでよ。
もう姉さんと俺は親族だってバレてる"

ｱｲ《ええ…？誰に？早くない…？》

"オクタヴィネル寮の奴らにね。守って欲しいって言っても、最低限は自分で何とかしてよ"

そのままスマホの電源を切り、通知も切っておいた。あまりトイレに長居してもおかしく思われるので出る。

「ねー、食堂で話していたのって誰？兄貴？」

『…まあ、兄貴ですね』

「ふーん、まあ興味ないけどさ」

ならば近づくなよマジで。
そして聞くな。