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『で、ここが粟田口の部屋？』
｢うん、そうだよ｣
多分、この本丸で大広間の次に大きい部屋の襖に粟田口、と可愛らしい字で書かれた看板が汚れてくすんだまま飾ってある
大きい部屋の筈なのにその部屋は人気を感づかせないほど静寂を貫いていた
すっと襖を開けるとそこにいたのは
『………あれが、薬研藤四郎？』
黒髪の少年が一人、部屋の端で膝を立て何かを抱え込むかのように座っていた
目の前の少年は私達の気配に気づくとジッとこちらを睨みつけた
(似ているなぁ…黒髪も、その紫の瞳も)
______私に
｢薬研、この人は敵じゃないよ！！僕らの傷を直してくれたんだ！！｣
未だ睨み続ける薬研藤四郎に乱君が懸命に私の事を話し出す
……本人いる事、忘れてない？
｢だから薬研も手入れを…！｣
｢………、そう、か｣
今まで一度も言葉をはっしなかった彼が一言、言葉を放った
その時の彼の顔は少し安心したような顔をしていた
｢…………やっと、……______｣
『……っ、五虎退君、手入れ道具！！』
｢……っ！！はい！！｣
彼は小さな声で一つ呟いた後、意識を失った様に倒れ込む
それをギリギリで支え、予め持ってきていた手入れ道具で手入れを始めた
『………これは？』
｢………折れた僕達の兄弟だよ｣
全員じゃないけど、と先程まで薬研が抱えていた刀の破片を見つめる乱君
｢それは厚藤四郎と秋田藤四郎…それ以外は跡形もなく折られたか庭の池に捨てられたよ｣
そんな話をしながら薬研藤四郎の手入れを終えて、部屋にあった布団を敷き寝かせたその時だった
｢こんな所で何をなさってるのですか？………人間｣
以前あった時より数段声色を低くした一期一振がこちらを笑顔で見ながら立っていた
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紅 - 出来る事なら続きが読みたいですっ！お願いします！（土下座） (2018年8月18日 22時) (
レス) id: 1f77ccf26f (このIDを非表示/違反報告)
羽 - めっちゃ面白いです。頑張ってください。 (2017年9月10日 11時) (レス) id: 8afbf6f7f3 (このIDを非表示/違反報告)
天姫(プロフ) - 刀剣乱舞もNARUTOも大好きです！鷹きましたぁぁ！！更新頑張ってください！(*･ω･)ﾉ (2017年7月28日 15時) (レス) id: 95d4920f5d (このIDを非表示/違反報告)
Teke Ra(プロフ) - 宗三さんのキャラ大好きですよ！何か可愛くなってツンデレよりデレ多めがたまんないです！可愛すぎ！！清光も大好きだけどやっぱりとうらぶのキャラは皆好きだなっておもいました！この話が読めて私幸せです！更新楽しみに待ってます！！ (2017年3月27日 23時) (レス) id: 8ce3839a41 (このIDを非表示/違反報告)
Teke Ra(プロフ) - 赤石はんと江雪さんを出して欲しいです！ (2017年3月27日 23時) (レス) id: 8ce3839a41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優騎 | 作成日時：2016年11月14日 18時
