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｢凄い………｣
僕の口から零れ落ちたのはただそれだけだった
最初に動いたのは鶴さんだった
ほぼ体当りするかのように突っ込んできた鶴さんを軽々と避ける人間は完璧に余裕を持っていた
｢………くそっ｣
本丸一の錬度を持つ鶴さんが人間相手に一撃も絣もしない
そして何より
(あの人は自分から一回も攻撃してない)
彼女は鶴さんの攻撃を避けたり刀で受け流したりする程度で防戦に徹しているのに追い込まれてるのは鶴さんの様な錯覚を覚える程に
それから幾つ時間が経ったのだろうか
｢………っ、は、はぁ｣
遂に鶴さんが地面に膝を付いてしまった
激しく息を荒げ先程の戦場でついたであろう脇腹の傷を抑え苦しそうに顔を歪めた
『あれ、もう終わり？』
｢……巫山戯るな！！まだ終わってない……っ｣
鶴さんは挑発する彼女を強く睨みそう言いながら何度も立ち上がろうとしているが出血が多すぎる…足に力が入らないのだろう立ち上がる事はできなかった
｢俺はまだ負けてない…！！俺が勝たなきゃ｣
拳を地面に叩きつけそう言った鶴さん
(苦しい)
あんなに泣きそうな顔で彼女を睨んでる鶴さんを見るのが辛い
それに＿＿＿＿
『君は何と戦ってるの』
そんな言葉を発した彼女が自分の刀をしまい鶴さんに問いかける
『君は何が怖いの』
その表情は先程の殺気からは考えられないくらい柔らかなものだ
｢……怖い？俺が？何を＿｣
『自分が震えてる事気づいてないの』
鶴さんは震えていた、よく見ないと分からないけど何かに怯えるように
『君が怖いのは私と戦う事でもましてや人間でもない』
一歩ずつ
『仲間が居なくなる事が怖いんでしょう？』
一歩ずつ鶴さんに近づきながら彼女は言う
『だから自分が一番強くありたいと願った、仲間を安心させたかった』
そして鶴さんの目の前にしゃがみ彼女は
『でも君が一番怖いのは仲間が破壊されて居なくなる事ではなく、自分は弱いと見捨てられる事だ』
鶴さんの本体をそっと自身の首元に宛てがい
｢主様！！！｣
『大サービスで頸動脈、ちょっと力を入れれば私を簡単にころせる』
｢…………っ、は｣
『さあどうする、鶴丸国永』
＿＿＿＿笑った
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紅 - 出来る事なら続きが読みたいですっ！お願いします！（土下座） (2018年8月18日 22時) (
レス) id: 1f77ccf26f (このIDを非表示/違反報告)
羽 - めっちゃ面白いです。頑張ってください。 (2017年9月10日 11時) (レス) id: 8afbf6f7f3 (このIDを非表示/違反報告)
天姫(プロフ) - 刀剣乱舞もNARUTOも大好きです！鷹きましたぁぁ！！更新頑張ってください！(*･ω･)ﾉ (2017年7月28日 15時) (レス) id: 95d4920f5d (このIDを非表示/違反報告)
Teke Ra(プロフ) - 宗三さんのキャラ大好きですよ！何か可愛くなってツンデレよりデレ多めがたまんないです！可愛すぎ！！清光も大好きだけどやっぱりとうらぶのキャラは皆好きだなっておもいました！この話が読めて私幸せです！更新楽しみに待ってます！！ (2017年3月27日 23時) (レス) id: 8ce3839a41 (このIDを非表示/違反報告)
Teke Ra(プロフ) - 赤石はんと江雪さんを出して欲しいです！ (2017年3月27日 23時) (レス) id: 8ce3839a41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優騎 | 作成日時：2016年11月14日 18時
