らるらる*ちっぷ。さんリクエスト ページ6
今日のご飯は、そらるさんの大好物ばかりだ。
珍しく豪華な食卓を見て、私は満足そうに微笑む、
「早く帰ってこないかなぁ」
そらるさんの喜ぶ姿が目に浮かぶ。
そらるさんが帰ってくるまで、後ちょっと。
その時ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝと家のチャイムが鳴った。
誰だろう…。
もしかしたらそらるさんの注文したものが届いたのかもしれない。
そう思い玄関を開くと。
目の前にはまふくんが立っていた。
「ど、どうしたの？」
するとまふくんは、倒れ込むように
「お腹空いた…」
どうやらご飯を食べさせて貰いに来たようだ。
「残念ながら…そらるさんがまだ帰ってきてないのでご飯にはしません」
でもそれまで待てるならいいよ？
そう言えばまふくんは、途端に待つ！と言ってすたすたと部屋の中に上がり、いつもの定位置の場所に座る。
「ご飯…足りるかな」
ああ見えて、ものすごく大食いなまふくん。
明日の朝までのご飯残るかな。
少し不安になった。
それからしばらくしてそらるさんが帰ってきた。
まふくんの姿を見かけるや否や、驚いた顔をしていたそらるさんだったが、もはや突然の来訪は初めてではないので、そこまで気にしていないようだった。
「じゃあ、食べよっか」
頂きます、そう掛け声をすれば、各々頂きますと食べ始める。
相変わらず目の前では、夫婦漫才が開かれており、まふくんがボケでそらるさんがツッコミだ。
「ちょっ…お前、それ俺の。お代わりなら自分の食べろよ…」
嫌そうな顔をするそらるさんを気にもせず、まふくんは食べ続ける。
その度にそらるさんがガミガミと言っているのには、触れないでおこう。
しばらくして満足したまふくんは、幸せそうにお腹をぱんぱんと叩く。
「ふぅ…お腹いっぱいです」
どうやら今回はかなり苦しいのか、ｹﾞﾌと可愛らしくゲップして、その横でそらるさんが汚ねぇとはたまた嫌な顔をする。
「まふくん、美味しかった？」
そう聞けばまふくんは笑顔で美味しかったと言ってくれる。
作った甲斐があったな、元はそらるさんの大好物ばかりだったけど。
「Aちゃんの料理、すごく僕好きだよ」
毎日食べたいくらいだもん。
あまりに迷いなく真顔で言うもんだから、
「ほんと？いつでも食べに来てよ、まふくんのためにたくさん作っとくから」
するとまふくんは、子供のようにやったーと喜んでいる。
その横で何やら不服そうな顔をしたそらるさんが居たのを私は知らない。
まだ、続きます。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 330人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無名(プロフ) - 兎危さん» 北海道！？と、遠いですね、しかもお寒い！体調には気を付けてくださいね？面白いとは！嬉しいです、ありがとうございます！らるらるは…そんな日本語多分ありませんw私自身もらるらるを掌握しきっておらず、とりあえずらるらるしとこうと思って使ってますね。 (2018年1月30日 21時) (
レス) id: 8296996d3e (このIDを非表示/違反報告)
兎危 - 北海道寒すぎです(いきなり)面白いです！らるらるってなにかとつい国語辞典を引いてしまった。らるらるとはなんなんだろう.......... (2018年1月30日 21時) (レス) id: 556657c7c7 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - ちっぷ。さん» そんなっ！期待に添えたのなら嬉しい限りです！それに褒めても頂いて…こんなので良ければあげます、いやむしろ貰ってください！ (2018年1月28日 22時) (レス) id: 8296996d3e (このIDを非表示/違反報告)
ちっぷ。 - 続きが楽しみデスーーー！！ところで語彙力分けていただけませんか？ (2018年1月28日 20時) (レス) id: 7f3884f9ec (このIDを非表示/違反報告)
ちっぷ。 - リクエストのありがとうございます！！！！お仕事も早いし内容も期待どうりだし…！！天才ですね（真顔 (2018年1月28日 20時) (レス) id: 7f3884f9ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無名という名の無名さん。 | 作成日時：2018年1月25日 7時
