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都会の東京でも、夜中になれば鈴虫の綺麗な
鳴き声が聞こえて実家にいた頃を思い出す。
｢ …足痛むか？ ｣
｢ ちょっとだけ。 ｣
私のマンションの近くの居酒屋から出て、
マンションへ向かう。
誰もいない、静かな道。
｢ 3年前の事やけど… ｣
お兄ちゃんのさっきの言葉、
続きはなんて言おうとしたん？
なんて私から聞けるはずもなくて。
あっという間にマンションへ着いた。
｢ ここで大丈夫やから ｣
｢ おう、なんか遅くまでごめんな ｣
｢ ううん、わざわざ来てくれてありがとうお兄ちゃん ｣
お兄ちゃんは一瞬眉を下げて、何か言いたそうな顔をして私を見た。
｢ A、 ｣
｢ …うん ｣
｢ 俺、3年前から1つも変わってない。
今もずっとAの事好きや。 ｣
そう言うお兄ちゃんの目は3年前のあの日と
全く変わらなくて。
真剣で、本気の目をしていた。
｢ …俺達兄妹やけど、なんて言うか…
ずっとAのそばにおりたくて…、 ｣
お兄ちゃんは車椅子に座る私と目線を合わせるかのように膝を付いて話し始めた。
そういう所、優しいよな。
お兄ちゃんは。
…
お兄ちゃん、なんやって。
私達、兄妹なんやって…。
好きになっちゃ、あかん…
そう思っとるのに。
｢ …Aは俺の事どう思ってるん？ ｣
あぁ、やっと気付いた。
｢ ……え… 、 ｣
私、きっと
｢ …すき、じゃない… ｣
お兄ちゃんの事好きになってた。
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未奈 - 涙が止まりませんでした、素敵な小説で鳥肌止まらん、、ありがとうございました (2019年3月16日 19時) (
レス) id: 47d8e4dfd5 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 完結おめでとうございます ボロボロに泣きました。 大好きです (2018年12月9日 16時) (レス) id: 15bb73fcaf (このIDを非表示/違反報告)
木島 ぽん(プロフ) - 完結ありがとうごさいます。毎日楽しみに見ていました。引き込まれるお話の巧さにワクワクドキドキしっぱなしでした( ^ω^ )終わってしまい寂しいですがまた次のお話楽しみにしています！これからも応援しています。 (2018年12月7日 0時) (レス) id: a8da8f651b (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れさまでした！2人とも幸せになれてよかった、、！次回作も楽しみに待ってます！ (2018年12月7日 0時) (レス) id: 049c1aaddc (このIDを非表示/違反報告)
TOY - お疲れ様でした！本当に毎回更新されるのが楽しみで、ずっとドキドキしてました！なつみかんさんのお話が大好きです！次のお話ももう既に楽しみなので無理しすぎずこれからも頑張ってください！応援してます (2018年12月7日 0時) (レス) id: 841ec39e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつみ | 作成日時：2018年11月25日 11時
